Thursday, May 6, 2021

究極の自然吸気エンジンを搭載したピュアスポーツカー! ホンダ「S2000」を振り返る - くるまのニュース

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2リッターエンジンを搭載したリアルオープンスポーツカー、ホンダ「S2000」は1999年に登場、改良を加えながら2009年まで販売されました。FRレイアウトで2シーターという「走る楽しさ」と「操る喜び」を具現化したピュアスポーツカーを振り返ります。

かつてないほどの高性能な自然吸気エンジンを搭載した「S2000」を振り返る

 1998年に発表され、1999年4月に発売されたホンダ「S2000」は、本田技研工業創立50周年を記念して開発されたオープンスポーツカーです。

 Sシリーズといえばホンダの4輪車製造黎明期に誕生したスポーツモデルが起源で、後輪駆動のオープンカーまたはクーペとしてデビュー。

類まれな高性能な自然吸気エンジンを搭載したピュアスポーツカーの「S2000」
類まれな高性能な自然吸気エンジンを搭載したピュアスポーツカーの「S2000」

 Sシリーズには、販売されなかった「スポーツ360」のほか、1963年に発売された「S500」、1964年に登場した「S600」、1966年に発売した「S800」があり、その系譜は2015年に発売され2022年に販売が終了となる軽自動車の「S660」が最新モデルとなっています。

 この系譜のなかでもS2000は、「走る楽しさ」と「操る喜び」を具現化しつつ、同時に環境への配慮と高い衝突安全性を兼ね備えることをテーマに開発された、新時代の2シーター・オープンスポーツカーです。

 S2000の真骨頂であるエンジンは、VTEC(可変バルブタイミング&リフト機構)を採用した2リッター直列4気筒DOHC自然吸気を搭載し、最高出力は自然吸気エンジンとしては世界最高水準となるリッター当たり125馬力の250馬力を発揮。

 レッドゾーンを9000rpmに設定した高回転型エンジンで、かつ高度な排出ガスのクリーン化も実現していました。

 トランスミッションはクロスレシオの6速MTのみが設定され、高回転型エンジンの特性をフルに引き出し、スムーズな加速感と小気味よいチェンジフィールを実現。

 足まわりには優れたハンドリング性能と高レスポンスを実現するため新設計された、インホイール型ダブルウィッシュボーンサスペンションを採用し、フロント16インチのベンチレーテッドディスクブレーキ、リア15インチディスクブレーキに加えトルセンLSDも採用され、高い運動性能を誇りました。

 外観はFRスポーツカーとしては定番のロングノーズ・ショートデッキを採用したデザインで、とくにロングノーズは、エンジンを前輪車軸後方に配置する「FRビハインドアクスルレイアウト」に生かされ、車体の前後重量配分を50:50による人車一体感を実現するために必然でした。

 シャシは新開発のオープンボディ骨格構造「ハイX(エックス)ボーンフレーム」で、クローズドボディと同等以上のボディ剛性と世界最高水準の衝突安全性を両立。オープンカーでありながらリアルスポーツカーとして走りを達成しています。

 一方で、S2000のソフトトップは重量的には不利になる電動式をあえて採用。頭上のロックこそ手動でしたが、スイッチを操作すればわずか6秒ほどで手軽にオープンエアを楽しむことができるというのは、オープンカーとしては大いに魅力的でした。

 S2000は待ち焦がれたFRスポーツカーファンによって、発売と同時にヒットを記録。その後、バリエーションの拡充と各性能の向上が実施されました。

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