【NQNニューヨーク=岩本貴子】21日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発した。前日比90銭円高・ドル安の1ドル=104円55~65銭で取引を終えた。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る交渉進展や中国景気の堅調さを背景にドルがユーロや新興国通貨に対して売られ、対円でもドル売りが波及した。
複数のメディアが21日に「英国とEUはEU離脱や通商の交渉を再開する」と伝えた。合意なき離脱へ懸念がやや後退し、ユーロや英ポンドが対ドルで買われた。円は対ドルで一時104円35銭とほぼ1カ月ぶりの高値をつけた。
中国人民銀行(中央銀行)は21日、人民元売買の基準値をおよそ2年3カ月ぶりの元高に設定した。中国の景気改善期待を背景に元買い・ドル売りが優勢になったことも、対円でのドル売りを誘った。
野党・民主党のペロシ下院議長が21日午後の米メディアのインタビューで追加経済対策の協議について「合意の見込みが出てきた」と述べた。合意に至るとの思惑が強まったことも、リスク回避時に買われやすいドルの売りにつながった。
市場では「大統領選の結果にかかわらず、米国債発行を伴う大規模な財政支出が行われる」(バノック・バーン・グローバル・フォレックスのマーク・チャンドラー氏)との見方が多い。米財政赤字の拡大を見越したドル売りも出やすい。
円の安値は104円87銭だった。
円は対ユーロで4営業日ぶりに反発した。前日比65銭円高・ユーロ安の1ユーロ=124円00~10銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで4日続伸した。前日比0.0040ドル高い1ユーロ=1.1855~65ドルで終えた。英国とEUがブレグジットを巡る交渉を再開すると伝わり、市場参加者が運用リスクを取る姿勢を強めた。
ユーロの高値は1.1880ドル、安値は1.1845ドルだった。
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