米グーグルが日本でも本格的な金融サービスを展開する方針であることが分かり、金融・IT業界に波紋を広げている。
みずほ銀行や決済代行のメタップスが出資するスタートアップ企業の資金移動業者「pring(プリン)」を約200億円で買収。日本で2022年をメドにスマートフォンなどを使った本格的な送金・決済サービスに参入する計画という。
米巨大IT勢では、アップルが米国でゴールドマン・サックスと組んでクレジットカード事業に参入した他、フェイスブックは独自のデジタル通貨「ディエム(旧リブラ)」の米欧などでの発行を計画。グーグルの動きが他社を刺激するのは確実で、今後はアマゾン・ドット・コムも日本の電子決済市場の攻略に一段と本腰を入れてきそうだ。
日本勢は対抗策を迫られる。ただ、日本の大手IT企業とグーグルとでは経営体力が段違い。さらに、銀行勢は米大手金融機関のようにグーグルペイに乗るかどうか、思案のしどころ。乗る場合は、目先の利益は見込めるかもしれない。
ただし、グーグルは将来的には、一つのアプリで買い物から旅行や飲食店の予約、決済、融資までワンストップでできる「スーパーアプリ」の開発を目指しているとされる。その一環として独自のネット銀行設立やデジタル通貨の発行に乗り出す可能性もあり、そうなれば銀行側は「庇を貸して母屋を乗っ取られる」(大手行幹部)事態になりかねない。国内のITや銀行勢にとって、悩ましい「黒船襲来」と言えそうだ。
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