【NQNニューヨーク=横内理恵】26日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前週末比20銭円高・ドル安の1ドル=110円30~40銭で取引を終えた。ユーロや英ポンドなど欧州通貨に対してドルが下げ、対円でもドルが売られた。ただ、米株式相場が上昇し、低リスク通貨とされる円の上値は重かった。
27~28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、ユーロなどに対するドルの買い持ちを中立に戻す動きがあった。FOMCでは会合後の記者会見で、パウエルFRB議長がテーパリング(量的金融緩和の縮小)や物価上昇、新型コロナウイルスの感染拡大などにどのような認識を示すかが注目されている。
米長期金利が低下する場面があり、日米金利差の縮小を手がかりとした円買いも入った。世界的なコロナ感染再拡大への警戒感や、朝方は米株式相場に売りが先行したことも一時、円買いを誘った。
午後にかけて円は伸び悩んだ。米株式市場で主要3指数が盛り返し、過去最高値で終えた。低リスク通貨の円には売りも出やすかった。
円の高値は110円16銭、安値は110円42銭だった。
円は対ユーロで続落し、前週末比20銭円安・ユーロ高の1ユーロ=130円25~35銭で取引を終えた。米株高を受けて、対ユーロでは円が売られた。
ユーロは対ドルで上昇し、前週末比0.0035ドル高い1ユーロ=1.1800~10ドルで終えた。FOMC前の持ち高調整の買いに加え、英国でコロナの新規感染が落ち着いてきたとして英ポンドが上昇し、ユーロもつれ高した。
ユーロの高値は1.1817ドル、安値は1.1779ドルだった。
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