
魅力的な自然吸気エンジンを搭載したクルマを振り返る
2000年代に欧州車から広まったダウンサイジングターボエンジンは急激に普及し、今では日本車にもだいぶ浸透しています。 【画像】どのモデルも超絶カッコイイ! 至高のNAエンジン車を見る(36枚) ダウンサイジングターボエンジンは燃費やコストの面で有利であり、車体の軽量化にも大きく寄与することから、採用が拡大されたといえるでしょう。
その一方で、昔ながらの自然吸気エンジンは数を減らしつつあり、ハイブリッド車の普及もあって、とくにパワフルで高性能な自然吸気エンジンはもはやレアキャラな状況です。 そこで、これまで販売された至高の自然吸気エンジン車を、気筒数別に5車種ピックアップして紹介します。
●ホンダ「ビート」
1991年5月、ホンダは日本初のミッドシップオープン2シーターの軽自動車「ビート」を発売しました。 ルーフは手動式のソフトトップを採用し、外観は低いボンネットからリアまでなだらかに上昇するラインが特徴的で、美しささえ感じられるスポーツカーのフォルムです。 室内ではシート生地にゼブラ柄を採用するなどポップな印象で、着座位置が低いことから体感的なスピードが速く感じられました。 そして、リアアクスルのほぼ直上に横置きに搭載されたエンジンは660cc直列3気筒SOHCで、「アクティ」や「トゥデイ」のエンジンをベースに開発。 専用の3連スロットルが奢られ、カムシャフトやピストンも専用品となっており、最高出力は自然吸気ながら64馬力を8100rpmで発揮します。 ターボエンジンに対して最大トルクで劣りますが、アクセルに対するレスポンスに優れ、なにより64馬力を達成した唯一無二の660cc自然吸気エンジンという特別な存在です。 ビートは1996年に生産を終了しましたが現在も多くの愛好家がいて、比較的現存数が多いことからホンダもパーツの再生産をおこなうなど、サポート体制も整っています。
●日産「パルサーセリエ/ルキノ VZ-R・N1」
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