【NQNニューヨーク=戸部実華】6月30日のニューヨーク外国為替市場で円相場は5営業日ぶりに反落し、前日比55銭円安・ドル高の1ドル=111円05~15銭で取引を終えた。一時は111円12銭と2020年3月以来の円安・ドル高水準を付けた。月末や四半期末のドル需要を背景に円売り・ドル買いが優勢になった。ただ、2日発表の6月の米雇用統計を控え、円は売り一巡後は底堅く推移した。
6月の最終取引日とあって、月末や四半期末特有のドル買いが円を含む主要通貨に対して広がった。対円では心理的な節目である111円台に乗せ「実需とテクニカルの両面でのドル買いが円相場の重荷になった」(ジェフリーズのブラッド・ベクテル氏)との指摘があった。
雇用サービス会社ADPが30日に発表した6月の全米雇用リポートで、非農業部門の雇用者数は前月比69万2000人増え、市場予想(55万人程度の増加)を上回った。米労働市場の堅調な回復が続いているとの見方が強まったことも、円売り・ドル買いにつながった。
ただ、円は売り一巡後は下げ渋った。先行きの米金融政策を探るうえで、今週末に発表される6月の米雇用統計への注目が高まっている。円の売り持ち高を積み増す動きは限られた。
円の高値は110円52銭だった。
円は対ユーロで横ばいを挟んで5営業日ぶりに反落し、前日比15銭円安・ユーロ高の1ユーロ=131円65~75銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで3日続落し、前日比0.0040ドル安い1ユーロ=1.1850~60ドルで取引を終えた。一時は1.1845ドルと4月上旬以来のユーロ安・ドル高水準を付けた。欧州では新型コロナウイルスのなかでも感染力が強いインド型(デルタ株)の感染への警戒感がくすぶっている。米国は相対的にみて景気回復が順調とみられ、ユーロ売り・ドル買いが優勢だった。
ユーロの高値は1.1894ドルだった。
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