■NY株式:NYダウ569ドル安、金利高やデフォルトを警戒
米国株式市場は大幅下落。ダウ平均は569.38ドル安の34299.99ドル、ナスダックは423.29ポイント安の14546.68で取引を終了した。財務長官が連邦債務が10月18日に上限に達する公算大だと指摘したため、政府機関閉鎖などのリスクが警戒され、寄り付き後、下落。9月消費者信頼感指数が予想外に悪化し、回復低迷懸念が浮上したほか、イエレン長官が上院銀行委員会証言で、債務上限が引き上げられなければ金融危機やリセッションに直面する可能性を警告したため、売りが加速した。金利の上昇で、ハイテク株も売られた。セクター別では半導体・同製造装置、メディア・娯楽が下落。唯一、エネルギーが上昇した。
自動車メーカーのフォード(F)は電動ピックアップトラックFシリーズの生産で新工場の建設と新規雇用計画を発表し、買われた。石油会社のエクソン(XOM)は根強い原油先高感で上昇。一方、在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)はオンライン小売りのアマゾン(AMZN)がフィットネス関連サービスの立ち上げを発表し、競争強化懸念に売られた。半導体関連企業のアプライドマテリアルズ(AMAT)や銀行のウェルズファーゴ(WFC)はアナリストの投資判断引き下げが嫌気され下落。
半導体メーカーのマイクロン・テクノロジー(MU)は取引終了後に決算を発表。弱い見通しを示し、時間外取引で売られている。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米長期金利一段高でドル買い強まる
28日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円64銭まで上昇後、111円22銭へ反落し、111円56銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)の早期の資産購入策縮小観測に加えて、米国の債務不履行懸念などから債券が売られ、金利上昇に伴うドル買いに拍車がかかった。その後、米9月リッチモンド連銀製造業指数や9月消費者信頼感指数が予想外に8月から悪化したため、ドルは伸び悩んだ。
ユーロ・ドルは1.1701ドルまで上昇後、1.1668ドルまで反落して1.1683ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は「ECBは一過性の供給ショックに過剰反応すべきではない」と緩和策の解除に慎重な姿勢を見せたため、ユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は130円37銭まで上昇後、129円96銭まで反落。ポンド・ドルは1.3598ドルから1.3521ドルまで下落した。英中銀のマン委員が「インフレは一過性、現在問題はない」としたため年内の利上げ観測を受けたポンド買いが後退。ドル・スイスは0.9302フランまで上昇後、0.9266フランまで反落した。
■NY原油:弱含みで75.29ドル、米長期金利上昇やドル高を嫌気した売りが入る
NY原油先物11月限は弱含み(NYMEX原油11月限終値:75.29 ↓0.16)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比-0.16ドルの75.29ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは74.16ドル-75.75ドル。アジア市場で76.67ドルまで一段高となったが、米長期金利上昇やドル高を警戒した売りが増えたことで原油先物は反落。ニューヨーク市場の中盤にかけて74.37ドルまで売られた。その後は、下げ渋り、通常取引終了後の時間外取引で75.35ドルまで戻す場面があった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 43.16ドル -0.10ドル(-0.23%)
モルガン・スタンレー(MS) 102.04ドル -3.06ドル(-2.91%)
ゴールドマン・サックス(GS)389.50ドル -10.31ドル(-2.58%)
インテル(INTC) 54.00ドル -0.66ドル(-1.21%)
アップル(AAPL) 141.91ドル -3.46ドル(-2.38%)
アルファベット(GOOG) 2723.68ドル -106.34ドル(-3.76%)
フェイスブック(FB) 340.65ドル -12.93ドル(-3.66%)
キャタピラー(CAT) 200.55ドル +0.55ドル(+0.28%)
アルコア(AA) 50.98ドル -0.58ドル(-1.12%)
ウォルマート(WMT) 140.50ドル -1.75ドル(-1.23%)
《ST》
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