岐阜で１２９講座、気軽にどうぞ ５月「エンジン０１」詳細発表 - 中日新聞

　著名な文化人や芸術家らが岐阜市に集まり、市民向けの多彩な講座を開く「エンジン０１（ゼロワン）ｉｎ岐阜」（五月二十九〜三十一日）の大会実行委員会が十七日、県庁で記者会見しプログラムの詳細を発表した。約百四十人による計百二十九の講座がある。

　初日、長良川国際会議場のコンサートには俳優・歌手の倍賞千恵子さんらが出演。シンポジウムには作詞家の秋元康さんや脚本家の北川悦吏子さんらとともに県内高校生も参加する。

　二日目は岐阜大で八十三の一般講座と、中高生向けの三十二の職業講座「ハローワーク」を開く。一般講座は「関ケ原の戦い」「カルロス・ゴーン」「宇宙ビジネス」などのテーマを数人の講師が語る。職業講座はパイロットや作家、落語家、政治家、パティシエなどの仕事や、目指すための勉強方法などを解説する。

　最終日は一般講座の内容を市内で体験する「まちなか講座」や、「織田信長の聴いた西洋音楽」と題したコンサートなどがある。

　エンジン０１は、文化人らのボランティア集団「エンジン０１文化戦略会議」が各地で開くオープンカレッジで、県内では初開催。大会委員長で県美術館長の日比野克彦さんは「敷居が高そうだと遠慮せず、なんやろうね、聴いてみようかなくらいの気持ちで参加して」と呼び掛けた。

　職業講座は無料。専用フォーム（http://enjin01.gifu.jp/）から事前に申し込む。期限は三月二十七日。他のイベントは、参加料五百円。チケットは二月二十二日発売。一部の「まちなか講座」は、当日別料金がかかる。

◆関ケ原、光秀、西洋音楽が柱

幹事長・林真理子さん

　エンジン０１文化戦略会議幹事長で作家の林真理子さんに、今回のプログラムの特徴や楽しみ方を聞いた。

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　関ケ原、光秀、西洋音楽が大きな柱。作曲家の三枝成彰さんは「岐阜は国内で初めて西洋音楽が演奏された場所の一つ」と話している。「麒麟がくる」で地元に対する誇りをお持ちだと思うし、岐阜は歴史の中心だったということを皆さんに示していきたい。また、日比野会長が張り切ってくれて、例年よりも「まちなか講座」が充実しているのも特徴だ。

　各講座がどのように進むかは、始まってみないと分からない。リーダーが議論をまとめることになっているが、一人でしゃべり続ける講師がいるかもしれないし、それも面白いのでは。流れによっては観客を巻き込んだり、質問コーナーで論争になったりするかもしれないが、それも良いことだと思っている。

　最近は（過激な発言に）マスコミが騒ぐこともあって、萎縮してしまっている部分があるので、この場では皆さん思う存分、テレビでは話さないようなことも話すと思う。その代わり来場者には会員制交流サイト（ＳＮＳ）などでの発信を控えてもらいたい。

　講師の中には岐阜に来たことがない人が案外多く、皆さん楽しみにしている。夜は町に出ていろいろな飲み屋さんに行くので、そこで市民の方々に声をかけてもらい、交流できたらと思っている。

　（聞き手・井上仁）

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February 18, 2020 at 03:10AM
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