
VC-TURBOの第2弾
日産自動車が新しい3気筒エンジンを開発した。日産の3気筒エンジンなら、シリーズハイブリッド・システム「e-POWER」で走る「ノート」がモーターを動かす発電用に1.2リッター自然吸気ユニットを積んでいる。 その進化版が登場? いえいえ。新しい3気筒エンジンの排気量は1.5リッターで、しかもターボチャージャー付きだ。1.5リッターの3気筒ターボならBMWに前例があり、「1シリーズ」や「2シリーズ」、「3シリーズ」に搭載されている。ボルボにも1.5リッター3気筒ターボがあり、欧州で販売されている「XC40」に設定がある。 日産の新しい1.5リッター3気筒ターボもCセグメントのクルマに載せるために開発されたと考えるのが普通だろうが、もっと大きなクルマを動かす。北米で「ローグ(Rogue)」の名前で販売されているミッドサイズクロスオーバーに搭載される予定だ。 “予定”としたのは、現時点ではまだ発売されておらず、2.5リッター直列4気筒ガソリン自然吸気エンジンのみ設定されているからだ。ローグの全長は4648mm、全幅は1839mm、全高は1689mm、車重は1530kgである。 現時点で2.5リッター直列4気筒ガソリン自然吸気エンジンが搭載されているということは、新しい1.5リッター3気筒ターボはそれと同等、もしくは上まわる性能を発揮すると予想できる。付けくわえておくと、日産の新しい1.5リッター3気筒ターボエンジンは、ただのターボエンジンではない。マルチリンク式可変圧縮比機構(VCR)というデバイスを用いて、圧縮比を14.0から8.0まで、状況に応じて自動的に切り換える仕組みを備えている。日産はVCRを搭載したエンジンを「VC-TURBO」と呼んでいる。 ローグに設定された1.5リッター3気筒ターボ、KR15DDTはVC-TURBOの第2弾だ。第1弾はKR20DDETの2.0リッター直列4気筒ガソリンターボで、車重が1800kgを超えるミッドサイズSUVクーペのインフィニティ「QX55」や、全長が4900mmある4ドアセダンのニッサン「アルティマ」が搭載している(いずれも北米で販売)。ものすごく大まかに表現すれば、KR15DDTは4気筒のKR20DDETから1気筒切り落としたエンジンだ。最高出力は150kW(204ps)/5600rpm、最大トルクは300Nm/2800~4400rpmを発揮する。
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