テイクツー・インタラクティブが、『グランド・セフト・オートIII』と『グランド・セフト・オート・バイスシティ』をリバースエンジニアリング(ソフトウェアやハードウェアを分解・分析し、構造や仕様を調査すること)するプロジェクトのクリエイターを提訴した。
VideoGamesChronicleの報道によると、今回の訴訟はカリフォルニア州で手続きされたもので、同プロジェクトに関わっていた14人のプログラマーの名前が挙がっているという。IGNでは今年2月に、このプロジェクトがロックスター・ゲームスの親会社であるテイクツー・インタラクティブからデジタルミレニアム著作権法に違反していると通知を受け、削除されたことを報じていた。
訴状では、「同プロジェクトに関わった人物は、GTAのソースコードの派生物およびオーディオビジュアル要素を複製、改変、配布する権利を有しておらず、そのような行為が著作権侵害にあたることを十分に認識している」と主張している。
なお、このチームが実際に使用したのは『グランド・セフト・オートIII』や『グランド・セフト・オート・バイスシティ』のソースコードではなく、代わりに新しいプログラミング言語を使用して再現したものだという。ただ、このプロジェクトにはロックスター・ゲームスのアセットが含まれていないため、プレイするには「GTA 3」や「バイスシティ」を所有している必要がある。
しかしテイクツー・インタラクティブが訴状で示しているように、同社は「GTAのソースコードの派生物」を配布したとしてクリエイターらを訴えている。
テイクツー・インタラクティブは、GitHubで「Re3」および「ReVC」として知られている同プロジェクトが、著作権侵害の観点からも、リバースエンジニアリングしたコードを使用して技術的に誰でも独自バージョンの「GTA 3」や「バイスシティ」を開発できるという事実の観点からも、「自社に回復不能の損害」を与えていると主張している。また、テイクツー・インタラクティブは配布の場となったGitHubからプロジェクトを削除しようとしたという。テイクツー・インタラクティブによれば、同プロジェクトに関わった3人のプログラマーが「ゲームのソースコードを”リバースエンジニアリング”したとされていることから、著作権侵害の責任を負うことはできないと主張し、自分たちのコンテンツの合法性を著しく不正確に述べた不誠実な反論通知を故意に提出した」とのことだ。
この訴訟の主な論点は、ソースコードをリバースエンジニアリングすることが著作権侵害に当たるかどうか、ということになりそうだ。今のところは時間が経ってみないとわからない。
そのほか、先日にはロックスター・ゲームスが「グランド・セフト・オート」リマスター版3部作を開発中だと報じられている。
からの記事と詳細 ( 「GTA 3」や「バイスシティ」をリバースエンジニアリングしたプロジェクトのクリエイターをテイクツー・インタラクティブが提訴 - IGN Japan )
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