
ユーロ5適合でも平均トルクを1.9%向上
GSX-S1000に続き、ブランニューモデルとして登場したGSX-S1000GTは、2005年モデルからはじまるGSX-R1000の並列4気筒エンジン、通称“K5”を磨き上げたパワーユニットを搭載する。基本的な構成は変わっていないものの、ユーロ5排出ガス規制に適合しながらパフォーマンスを向上しているという。 【写真ギャラリー】スズキ新型GSX-S1000GT、エンジンのディテールほか
スムーズなトルクデリバリーと、ロー&ミッドレンジの増強を両立
2015年にGSX-S1000シリーズが登場した際、そのエンジンが2005年モデルのGSX-R1000に端を発した並列4気筒だったことが話題になった。2005年当時でも178psという高いパフォーマンスを発揮し、スーパースポーツとしてはロングストローク傾向の設定で、ストレートなトルク特性はレースでも武器となっていた。最新のエンジンに比べれば洗練の度合いではかなわないかもしれないが、ライダーの意思に忠実かつ力強く反応するこのエンジンを、今も名作と評するライダーは少なくない。 そんなK5ベースのエンジンを、新作カムシャフトや新作キャタライザーなどでユーロ5排出ガス規制に適合させつつパフォーマンスを向上、さらに電子制御スロットルを核としたエレクトロニクスで扱いやすさや利便性まで全方位に強化し、新型GSX-S1000/GSX-S1000GTに搭載している。 目指したのは、混合交通など全ての状況における扱いやすさの追求、そして長距離ラン快適性とスポーティさの両立だ。
――エンジンは幅広い回転域でのトルク増強とスムーズなパワーデリバリーを追求。従来あった特定の回転域でのトルクの谷を全面的に解消し、スペック上の最大トルクはやや下がっているものの2000~11500rpmにおける平均トルクはむしろ1.9%強化された。極低回転域のトルク増強も目覚ましい。
ベースはK5エンジンだが、カムシャフトは吸気/排気側とも新しいプロファイルが与えられ、バルブスプリングも新作。新しいアシストスリッパークラッチを採用し、エキゾーストシステムには新作膨張室に2つのキャタライザーを内臓する。SET(スズキエキゾーストチューニング)システムの位置も変更された。 ライドバイワイヤになったスロットルは、ボアサイズを従来のφ44mmからφ40mmに縮小。エアクリーナーボックスは新形状になり、容量をやや縮小するとともに軽量化した。これらにより、ユーロ5適合に貢献するとともに低中速域のトルクを増強しただけでなく、2psのパワーアップも達成している。吸気音も従来のような迫力を継承しているというから楽しみだ。
からの記事と詳細 ( 伝説の“K5”ベース!! スズキ「GSX-S1000GT」のエンジンはゼロヨン加速 10.15秒(WEBヤングマシン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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