
日本では自動車税が2リッターエンジンと同額になってしまう1.6リッターエンジンは、中途半端な排気量といわざるを得ませんが、モータースポーツの世界ではクラス分けでメジャーな排気量となっていたため、必然的に1.6リッター車は高性能なモデルが多くなったということです。 過去には各メーカーがラインナップしており、隆盛を極めていた1.6リッター車ですが、そのほとんどは自然吸気エンジンで高回転、高出力を競い合っていました。 一方で、極めて数少ない存在だったのが1.6リッターの過給機付きエンジン車で、とくに国産車ではレアなモデルです。 そこで、実は数少ない歴代の1.6ターボの高性能モデルのなかから、3車種ピックアップして紹介します。
●マツダ「ファミリア GT-X」
ターボエンジンの普及が始まったのは1980年代からで、国産車の高性能化が一気に加速し、メーカー間のパワー競争にまで発展しました。 そして、自社の高性能車をアピールするために各メーカーともモータースポーツへの参戦を積極的に進め、とくに欧州で高い人気を誇っていた世界ラリー選手権(WRC)に参戦することは、グローバルでイメージアップに繋がるとともに、ベース車の販売にも影響を与えました。 1970年代の排出ガス規制強化に対応するため、国産メーカーでは一時的に下火になっていたWRCへの参戦でしたが、1980年代の終わりには次々と復活。 そして誕生したのが高性能なDOHCターボエンジン+フルタイム4WDのハイスペックモデルたちで、その先駆けとなったのが、1985年に発売されたマツダ「ファミリア GT-X」です。 ファミリア GT-Xは6代目ファミリアの高性能グレードで、国産車では初となるフルタイム4WD車という記念すべきモデルでした。 搭載されたエンジンは最高出力140馬力を誇る1.6リッター直列4気筒DOHCターボで、駆動方式はプラネタリーギア方式のセンターデフを用いたフルタイム4WDシステムを採用。トランスミッションは5速MTのみです。 ハイパワーなエンジンと4WDの組み合わせによって、加速性能は2WDの2リッターターボ車を上まわるほどと評され、たちまち若者たちを虜にしました。 あらゆる路面で高い走行性能を誇ったファミリア GT-Xは、国内外のラリーでの活躍もあり、ブランドイメージの向上にも貢献を果たし、他メーカーも同様な高性能4WD車を発売して追従しました。
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