本紙の取材によると、韓国航空宇宙研究院がヌリ号の飛行データを分析した結果、上記の問題を確認したことが分かった。燃料の注入やエンジンそのものには問題がなかったという。 打ち上げの際、ヌリ号は高度700キロメートルの軌道に到達したが、第3段エンジンの燃焼圧力が基準以下に低下し、加速度も基準を下回った。これら一連の異常事態が発生したため、段の分離を管理する慣性航法誘導システムがエンジン停止の命令を出した。速度が目標の秒速7.5キロではなく6.7キロまでしか出なかったため、ヌリ号はアルミニウム製のダミー衛星を目標軌道に投入できなかった。韓国航空宇宙研究院では「エンジン点火の方が難度が高いので心配したが、それほど難しくないところで問題が発生した」との声が出ているという。 ヌリ号は来年5月に2回目の打ち上げが予定されている。しかし原因の分析結果に基づく改善作業のため、日程が見直される可能性も高まっている。もし加圧ラインの設計変更が必要になれば、第3段エンジンの燃焼試験と段認証試験を新たに行わねばならないからだ。
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