東芝インフラシステムズは、計装・制御システム向けクラウドエンジニアリング環境「nV-Toolsクラウド」のサービス提供を10月20日から開始した。
同クラウドサービスでは、同社の産業用コントローラの開発用エンジニアリングツールと産業用コントローラの実機を模擬するシミュレータを同時に提供。コントローラの実機がなくても開発およびデバッグが可能になり、しかもクラウドを使ってプログラム共有ができるため、離れた開発拠点からもリモートでエンジニアリングが可能で、共同開発も容易になる。
また、必要な時に必要なだけエンジニアリング作業ができるようになることで、開発期間の短縮や作業効率の向上にもつながる。
さらに、このクラウドサービスはサブスクリプションとして提供のため、必要に応じて開発環境の数を増減でき、ユーザーの開発フェーズに合わせ提供するマネージドVDI(仮想デスクトップ)サービスを利用して、クラウド側で計算処理を行うことで、ユーザーが準備するクライアント端末は最小限のノートPCで対応可能。
サポートするプログラミング言語は、国際標準であるIEC61131-3準拠のLD/FBD/SFC/STの4つで、電機制御で広く使用されるプログラミング言語だけでなく、プロセス制御で広く使用されるプログラミング言語にも対応し、異なるプログラミング言語の混在使用も可能になっている。
そのほか、プログラムの可読性を実現するフルグラフィック型エディタを搭載で、ワークシート上でシンボルの自由配置、移動、自動結線、結線交差や戻り線など、ユーザーフレンドリな操作仕様を実現している。
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