大排気量の自然吸気エンジンを搭載した最新モデルを振り返る
2000年代初頭に、欧州車から始まったパワーユニットの新しい概念が「ダウンサイジングターボ」です。既存のエンジンに対して排気量や気筒数を少なくして、ターボチャージャーやスーパーチャージャーでパワーを補うという仕組みとなっています。 【画像】これはカッコイイ! 最新の大排気量NAエンジン車を見る(32枚)
ダウンサイジングターボエンジンは、定速走行などの低負荷の領域では小排気量エンジンとして燃費を向上させ、加速時や登坂走行など高負荷の領域では過給機によって十分なパワーを発揮。 また、気筒数を減らすことで車重を軽減し、トータルで燃費の向上を図り、さらに主要な部品の点数を減らしてコスト削減も実現できるとあって、ここ10年ほどで一気に普及しました。 その一方で、絶滅が危惧されているのが、大排気量の自然吸気(以下NA)エンジンです。 大排気量NAエンジンの魅力といえば、アクセルに対してエンジンのレスポンスが良く、回転数の上昇もリニアで、低回転域からの豪快な加速力が得られるというものですが、環境性能は良いとはいえません。 そのため数を減らしてしまったのですが、ここにきて大排気量NAエンジン車が新たに登場しています。そこで、最新の大排気量NAエンジンを搭載したモデルを、3車種ピックアップして紹介します。
●レクサス「IS 500 Fスポーツ パフォーマンス」
現在、レクサスのセダンラインナップで、エントリーモデルとなっているのが「IS」です。 かつてこのISには、最高出力423馬力を発揮する5リッターV型8気筒エンジンを搭載した、ハイパフォーマンスモデル「IS F」が2007年に登場しましたが、2013年のフルモデルチェンジでIS Fは消滅してしまいました。 現行モデルのISではこれまで高性能モデルは設定されませんでしたが、レクサスの主戦場である北米では2021年2月に「IS 500 Fスポーツ パフォーマンス」が発表されました。 エンジンはIS Fと同じく5リッターV型8気筒NAエンジンを搭載して、最高出力478馬力を発揮するなど、まさにIS Fの再来といえるモデルです。 トランスミッションは8速ATのみの設定で、駆動方式はFRながら0-60mph(約96km/h)加速は4.5秒をマーク。専用の排気システムによって、V型8気筒NAエンジンならではの迫力あるエキゾーストノートを放ちます。 足まわりも専用のチューニングが施され、強化したブレーキと、デファレンシャルギヤにはトルセンLSDが標準装備されるなど、大パワーにふさわしいシャシ性能を獲得。 さらに外観では、巨大なエンジンを収めるために大きく盛り上がったフロントフードが装着されるなど、見た目にも迫力満点です。 日本での発売は今のところアナウンスされていませんが、IS 500 Fスポーツ パフォーマンスは、今後二度と出ることはないであろう大排気量NAエンジンのスーパーセダンとして注目されています。
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