Thursday, January 9, 2020

アルコール呼気チェックしないとエンジンがかからない装置の義務化が進む - Newsweekjapan

<カナダ・ケベック州では、10年間に2度飲酒運転で有罪となった者は、アルコール呼吸分析器に息を吹き込まないとエンジンがかからない装置を一生取り付けることが義務付けられた ......>

クリスマスから新年にかけてのホリデイシーズンで、毎年、飲酒がらみの事故が世界各地で報告される。未成年による事故も少なくない。今月5日にはイタリアの南チロル地方で、スキー旅行に来ていたドイツ人学生の集団に泥酔状態の地元男性(27)が運転する車が突っ込み、20〜22歳の若者7人が死亡、10人が重症という痛ましい事故が起きたばかりだ。

ホリデイシーズンに先駆け、カナダのケベック州では昨年11月25日より新法が有効となった。10年間に2度飲酒運転で有罪となった者は、自家用車にイグニッション・インターロック・デバイス(IID)と呼ばれる装置の取り付けを義務付けられる。運転者がアルコール呼吸分析器に息を吹き込み、規定以上の血中アルコール(ケベックでは0.08g)が検知されるとエンジンがかからない。取り付け義務は「一生」だ。 

世界各地で採用が進むIID

IIDに関するケベック州の今回の法的措置は、カナダだけでなく世界的に見ても最も厳しい罰則の1つともいわれるが、IIDの設置自体はとくに新しいアイディアではない。アメリカでは2004年から徐々に採用が進み、2013年までで18州、現在では50州すべてにおいてその使用に関する規定が制定されている(条件は各州で異なる)。2016年の研究によると、採用している州としていない州とでは、飲酒がらみの死亡事故において最初の1、2年はあまり違いが見られなかったものの、3年目あたりから効果が顕著になり、プログラムは全体で飲酒運転による死亡事故を約15%減少させたと結論づけている。

スウェーデンは、IID使用における先駆者と見なされている。有罪者へのペナルティに加え、スクールバス、公共の交通機関、また政府の車両などでも多く採用されているようだ。フランスでは、スクールバスでIIDの設置が義務付けられており、さらに再犯者のリハビリテーションプログラムの一部としても使用されている。オランダでも飲酒運転のペナルティとして2011年12月から、IIDを2年間使用するか、5年間の免許返納かを選択できるようになった。ドイツではAlkolockというドイツ語+英語の造語まであるIIDだが、定期的に議論されてはいるものの、このシステムはまだ採用されていない

カナダでも、ケベック州に先駆けてノヴァ・スコシア州で導入されており、効果が見られたようだ。

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