Saturday, May 16, 2020

3ローター・ロータリーエンジン搭載のMX-03を知っているか? 間もなく登場するMX-30に合わせてマツダMXモデルを振り返る history of Mazda the MX Models - MotorFan[モーターファン]

  • 2020/05/17
  • MotorFan編集部
3ローター搭載のコンセプトカー、MX-03

MAZDA UKのオフィシャルページが、「history of Mazda the MX Models」を紹介している。21年に英国でも販売が開始されるマツダ初の量産電気自動車(EV)MX-30にちなんで、ということだが、あらためて紹介されると「MXモデル」が革新的だったことがわかる。
PHOTO◎MAZDA

最新のMXモデルは、マツダ初の量産EVのMX-30だ。

 MXの2文字は、クルマの種類に関係なく、またそれまでの慣習に囚われることなく、新しい価値の創造と提供に挑戦するモデルに与えられる、とマツダは言う。
 代表的なモデルは、いうまでもなく1989年デビューのMX-5(ユーノス・ロードスター)である。
 ほかにもMX-3、MX-6といったモデルが市販車として世界の街を走り回った。

 では、「MX」の名前を最初に名乗ったのはどんなモデルかご存知だろうか?

1981年 マツダMX-81 アリアコンセプト

Mazda MX-81 Aria Concept(1981)
Mazda MX-81 Aria Concept(1981)

 MXのモデル名を最初に用いたのは、MX-81アリアコンセプトである。作ったのはイタリアのベルトーネ。マツダ323(ファミリア)のランニングギアを使ったモデルで、未来的なウェッジシェイプのハッチバック。埋め込み式の四角いステアリングホイール、テレビ画面のコックピット、サイドスイングのフロントシートなど、なかなか過激なインテリアだった。
 このMX-81はベルトーネとの将来に関係につながり、ハイマウントテールライトやポップアップヘッドライプなどは、80年代後半のマツダ量販車に反映された。

1983年 マツダMX-02コンセプト

Mazda MX-02 concept(1983)
Mazda MX-02 concept(1983)

 大きな窓、空力的なリヤホイールカバー、ドアミラーの張り出した大きなフラットサイドの5ドアハッチバックだった。後輪ステア(4WS)とフロントガラスのヘッドアップディスプレイも装備していた。

1985年マツダMX-03コンセプト

Mazda MX-03 concept(1985)
Mazda MX-03 concept(1985)
Mazda MX-03 concept(1985)

 MX-03コンセプトは3ローターのロータリーエンジン (315ps)を搭載したスポーツカーコンセプトだった。4WD、4WS、Cd値0.25という未来的なコンセプトだった。

1987年マツダMX-04コンセプト

Mazda MX-04 concept(1987)
Mazda MX-04 concept(1987)
Mazda MX-04 concept(1987)

 1987年の東京モーターショーでお披露目されたMX-04コンセプトは、取り外し可能なグラスファイバーパネルを備えたフロントエンジン、リヤドライブのスポーツカーシャシーだった。
 シャシーの被せるカウルは、2種類の異なるセットがあり、ガラスルーフとビーチバギースタイルのオープンサイドロードスターがあった。ロータリーエンジンを搭載したこのバーミーシェイプシフトのスポーツカーは、生産に真剣に取り組むつもりはなかったが、このとき、マツダがすでにMX-5を開発していて、わずか2年後にMX-5がデビューすることになる。

1989年マツダMX-5

Mazda MX-5(1989)

1992年マツダMX-3

Mazda MX-3(1992)

 マツダMX-3は、1992年から1993年にかけて販売された4人乗りのクーペハッチバックで、世界最小のV6エンジンを搭載していた。1.8ℓのV6(K8-ZE型)は最高出力145ps最大トルク159Nmだった。日本での名前はユーノス・プレッソ。

1992年マツダMX-6クーペ

Mazda MX-6(1992)

1992年マツダMXR-01

Mazda MXR-01(1992)
Mazda MXR-01(1992)
Mazda MXR-01(1992)

 787Bが1991年にル・マン24時間で優勝した後、FIAはロータリーエンジンを禁止した。マツダが1992年の世界スポーツカー選手権(WSC)用に準備したのが、このMXR-01である。ロス・ブラウン設計のジャガーXJR-14をベースに、ジャッドV10にマツダバッジをつけたエンジンを載せたマシンだった。

2002年マツダMX-Sport Runaboutコンセプト

MX-Sport Runabout Concept(2002)

2001年マツダMX-Sport Tourer concept

MX-Sport Tourer concept(2001)

 2001年のMX-Sport Tourer Conceptは、過激なMPVコンセプトで、MPVが箱型でなくてもいいというコンセプトを打ち立てた。

2004年マツダMX-Flexa

Mazda MX-Flexa(2004)

 2004年のマツダMX-Flexaは、スライド式後部ドアを共有する、革新的なMazda5の量産車にさらに近いコンセプトだった。

2005年マツダMX-Crossportコンセプト

Mazda MX-Crossport Concept(2005)
Mazda MX-Crossport Concept(2005)

 マツダを他のブランドと一線を画する別のサクセスストーリーへの道を切り開いたMXコンセプトは、2005 MX-クロスポートだ。RX-8に触発されたMX-クロスポートは、彫刻的なホイールアーチ、細いヘッドランプ、大胆なショルダーラインを備えたスポーティな外観のSUVコンセプトで、後にマツダCX-7として結実した。
 マツダがスタイリッシュでスポーティなSUVを構築できるという事実を確立した重要なモデルである。今日のCX-5とCX-30につながる、SUVの系統を確立したモデル– MXクロスポートは、SUVサクセスストーリーのスタートだった。

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