(写真:pavelshlykov / PIXTA)
EVシフトの流れが変わり始めた。保護主義の高まりにより資源調達や製造の面で難題が噴出。販売停滞を見据え、欧米勢は投資計画の縮小に動く。
『週刊東洋経済』1月6-13日 年始合併特大号の第1特集は「EVシフト 絶頂と絶望」。アメリカのテスラと中国のBYDがグローバル市場を席巻する中、日本勢はどう動くか。熾烈なEV競争の最前線に迫った。
EVに興味はあるけれど、まだ自分の使用環境とはマッチしない。
おそらく今、クルマの購入を検討している人の多くは、そんな状況にあるのではないだろうか。購入対象車の最有力候補は、やはりハイブリッド車(HV)やエンジン車に違いない。
とはいえこんな時代である。はたして今、購入するならばどんなクルマを選ぶべきなのか。まずはHVであれエンジン車であれ、それを選ぶ意味が明快なものがいい。
例えば、電動車ならではの新しい価値や歓(よろこ)びを享受したいけれど、長距離移動にも安心して使いたいとなれば、HVこそが最良の選択となるだろう。
あるいは将来、クルマの電動化が進むと乗れなくなりそうなエンジン車をあえて選ぶというのも今はアリだ。
内燃エンジンのスポーツカー
エンジン車を選びたいと思わせるクルマの典型がスポーツカーだ。
もちろんエンジン自体の気持ちよさはその大きな理由。EVはどうしてもバッテリーが大きく重く、現時点では走りの面でもデザインの面でも不利なのは否めない。ライトウェートスポーツカーなんて存在がEVで実現されるのは、きっとだいぶ先のことになる。
騒音規制の強化などもある。将来、内燃エンジンのスポーツカーという選択肢がなくなる可能性は十分に高い。今こそ乗っておくという選択も間違いではないはずだ。
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