・エンジニアリングチェーン強化に向けたデータ体系整備の必要性と進め方
Ridgelinezでは、エンジニアリングチェーン改革にあたっての最大の要素は、設計~製造~品質~マーケットの各プロセスが連動して最適化されることであり、その核となるのが、BOM(部品表)/BOP(工程表)をはじめとした、データ体系の整備とそれを支えるプロセスであると考えています。しかしながら、その関係者や範囲は広大で、一挙に進めることは難しく、着実に改革を進めていくためには、専任組織による計画的な活動牽引、外部スキルの活用、トップのコミットメントが欠かせません。
・データ整備によるプロセス変革事例・創出効果
島根富士通では、ノートパソコンやタブレットの生産を行っていますが、お客様ごとのカスタムメイド製品が中心であり、オーダーごとにすべて仕様が異なります。また、製品種類が豊富で、かつライフサイクルも短く、お客様からは短納期でのデリバリーを求められる傾向にあります。このような背景の中、島根富士通では長年のものづくり革新活動を通して、デジタル化やプロセス改革を行い、究極のマスカスタマイゼーションものづくりを実現しています。本事例は変革の一例ですが、他の製造業のお客様におかれましても、データ整備がものづくりの効率化に役立つことと思われます。
・データ体系整備『Bill of X(BoX)』のアプローチ
BoXによるデータ体系整備の目的は、バリューチェーン上の様々な部門や機能をデータでつなぎ、新しいプロセスを創出することにありますが、その実施にあたっては、目的別にSTEPを踏み、STEPごとの効果を享受しつつ理想的な状態に近づけることが重要となります。そのためには、1)目的に応じたデータ体系の再定義、2)組織・カルチャーの変革、3)部門を跨った業務プロセス、4)システム、の4つの観点での検討が必要になります。
- 調査結果(※一部抜粋)
今後3年間のエンジニアリングチェーンへのIT投資額についての調査では、「2020年に比べ増加する」と回答した企業が約60%に及び、重要性の高まりに応じてIT投資額も増加傾向にあると考えられます。(図2 3年後のエンジアリングチェーンへのIT投資額の変化)
データ整備に取り組むことの重要性については、製造業に携わる人々が広く認識しているところであると考えられます。本調査では約83%の回答者がデータ体系整備を優先的に取り組むべき課題と認識しています。(図3 データ体系整備の優先度)
しかしデータ連携の課題認識度合いが高く、積極的にデータ連携に取り組んでいる企業においても、「設計・生産準備・製造部門間でのデータ連携が実現できている」と回答した企業は、「WGを立ち上げて取り組んでいる」企業で68%、「プロジェクトを立ち上げて取り組んでいる」企業で63%にとどまっています。(図4 設計・生産準備・製造間でのデータ連携可否)
- 調査概要
- 調査レポート
https://www.ridgelinez.com/contents/insight/engineering-chain-20210901/
- 商標について
- Ridgelinez株式会社について
- 調査レポートに関するお問い合わせ
https://www.ridgelinez.com/contact/form/service/
からの記事と詳細 ( 「人起点」の発想でDXを進めるRidgelinez、エンジニアリングチェーン改革のためのデータ体系整備に関する調査結果を発表 - PR TIMES )
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