Wednesday, September 1, 2021

特殊機器でアクセスしエンジン始動 高級車窃盗の罪で2人起訴|NHK 兵庫県のニュース - nhk.or.jp

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車に搭載されたコンピューターに特殊な機器を使って不正にアクセスしてエンジンを動かす方法で高級車を盗んだとして、大阪の会社員ら2人が逮捕・起訴されたことが捜査関係者への取材で分かりました。
兵庫県警などは全国各地で高級車の盗みを繰り返していたとみて調べています。

逮捕・起訴されたのは、大阪・堺市の会社員、郷敦行被告(38)とさいたま市の無職、児島敬一被告(43)の2人です。
ことし2月、千葉県内の駐車場で高級車「レクサス」に搭載されたコンピューターに特殊な機器を使って不正にアクセスして、エンジンを始動させ盗んだ罪などに問われています。
エンジンを始動させたりドアをロックさせたりする「CAN信号」という信号に介入する方法とみられ、車の防犯に詳しい専門家によりますと「CANインベーダー」と呼ばれています。
捜査関係者によりますと、調べに対して郷被告は「ことし2月ごろ知人から機器を買った。盗む時間を短縮できた」と供述しているということです。
兵庫県警などは使われたとみられる機器を初めて押収し、解析を進めるとともに、詳しい入手経路などについて捜査しています。
被告らのグループは5年前からことしにかけて、全国各地で高級車の盗みを繰り返していたということで、警察は被害総額がおよそ10億円に上るとみて調べています。

【不正な信号を流し短時間で盗み出す手口】。
最近、製造・販売される車のほとんどは、搭載されたコンピューターと各部が配線で結ばれ、「CAN信号」と呼ばれる信号でエンジンを始動させたり、ドアをロックさせたりするなど制御しています。
全国のカーセキュリティー用品の販売店でつくる「カーセキュリティネットワーク」によりますと、特殊な機器を使うことでこの「CAN信号」に介入してコンピューターに不正な信号を流すことができ、鍵を使わなくても車を動かすことができるということです。
「CAN信号」に不正に侵入することから、この方法で車を盗み出す手口は「CANインベーダー」と呼ばれているということです。
これまで、車と離れた場所にあるスマートキーから出る電波を中継して、ロックを解除する「リレーアタック」と呼ばれる手口や、スマートキーの電波を傍受してスマートキーを複製する「コードグラバー」と呼ばれる手口による車の盗難事件が起きています。
「CANインベーダー」とみられる車の盗難事件はおととし12月に初めて確認され、国内で人気の高い車が盗まれる傾向にあるということです。
「カーセキュリティネットワーク」の吉田泰啓事務局長は「車の鍵がなくても特殊な機器さえ持っていれば短時間で盗まれてしまうのが特徴だ。何も対策を取らないと高い確率で盗まれてしまう。CANインベーダーでロックが解除された後、人がドアを開けようとすると音声が鳴ったり、エンジンがかからなくなったりするような後付けの防犯装置を取り付けることが効果的だ」と話しています。

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