
もちろん、これは世界的な潮流に乗ったものではあるのだが、その数日前には日本自動車工業会としてBEVだけでなく幅広いソリューションでカーボンニュートラルを追求していくという発表があったばかりだったし、そもそもホンダと言えばエンジンというイメージは強い。それだけに発言は、大きな衝撃をもって迎えられたのだ。 ■「社内への発信という意味も大きかった」 「あれは正直に言えば、社内への発信という意味も大きかったです。カーボンニュートラルに向けては道筋を社内でずっと議論してきましたが、従来の延長線上で考えていると、急激な変化に対応できない。
徐々には変わっていっても、逆算するとそれでは間に合わないと考えて、十分な内部整合は取れていませんでしたが、明確な数値目標を掲げました。それでも、グローバルで見ればそんなにすごい数字を言ったわけではなく、トップグループに比べれば5年遅れくらいですが、本当にカーボンニュートラルを実現するためにはこれがギリギリだと思っています」 ――発言がもたらすであろうリスクは考えていましたか? 「言う経営リスクと言わない経営リスクとふたつを見て、言わなければここ数年間、何の変化も表立ってはなく逆に安泰ですけど、その後どうなるのか。そうではなく早く言って、その目標に向かって全社のリソースを集中したほうが、うまく戦えるという判断ですね。どっちも大きなリスクがある中で、先に動くほうを選んだという。そんなに迷いはなかったですよ。やるなら今だなという。世界の中でいちばん最初に言ったらいちばんかっこよかったんですけどね」
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