
改良型R06Aエンジンはスズキ車の多数に搭載
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現行アルトワークスに搭載されるエンジンは、K6A型に続くオールアルミ製だ。 改良型R06Aエンジンは、多くのスズキ車に載る一種の汎用ユニットだが、メカはDOHC4バルブ3気筒ターボである。 ボア64.0mm×ストローク68.4mmの比は、歴代ワークスに載るエンジンのなかでは最長ストロークだ。圧縮比も9.1と、ワークスのDOHCヘッドではいちばん高い。そのヘッドはバルブがカム直打式。そして、ポートの形状と流路の角度、燃焼室の形状と冷却性が煮詰められている。 エキマニもヘッドと一体。こうした仕組みがベースのR06Aからの進化であり、改良型の名のゆえんである。 装着ターボはIHI製RHF3型で、風量は4代目と似るものの効率に優れる最新だ。タービン側のA/Rは6で、エンジン本体の特性に合わせた仕様といえる。
ECUと冷却系が専用。トルクバンドは常用域
改良型R06Aの特徴としては、VVT吸気側可変バルブタイミング機構と電子スロットルもある。そう、4代目の初期に備わった機能だ。 36ワークス専用としては、まず冷却系。燃焼温度の安定化などに、サーモスタットの開弁温度がターボRSの88度から82度に下げられた。次にエンジンルームへの外気導入だ。じつは、フロントグリルのWORKSエンブレムにはスリットがつく。そこから走行風を取り入れ、熱だまりに当てようというわけだ。 そして、以上を生かす専用プログラムのECU。アクセルレスポンスが、ターボRS用より敏感で速い。ブーストは過給圧制御によって低回転では約0.9kg/cm2かかる。7200rpmレブで最高出力が64ps/6000rpm、わずか3000rpmで最大トルク10.2kgmに届く。そのトルク値は対ターボRSの0.2kgmアップで、現行スポーティモデルではトップのトルクウエイトレシオなのが自慢。コレがワークスの加速偉力の源なのだ。
5MTはギヤ比が専用クロスレシオ
専用5MTのギヤ比はFF、4WDで共通。1速:3.545、2速:2.105、3速:1.521、4速:1.148、5速:0.897。ファイナルが歴代続く4.705。 参考までに4代目はタイヤ径が異なるが、1速:3.818、2速:2.277、3速:1.521、4速:1.030、5速:0.783であった。 専用5MTは1速から4速間のクロスレシオをウリにするが、過去のギヤ比からすれば5速クロスの印象。実際に4代目のギヤ比と特性を比べると? 36ワークスはタイヤに165/55R15を履いている。タイヤ径をそれで計算しグラフ化すると、専用5MTは3速を中心に1速と2速、4速と5速、いずれもが3速のギヤ比に寄っている。クロスレシオが際立つ。実際のギヤチェンジでのつながりも、俺の評価では歴代イチ。6速が欲しくなる。なお、フルタイム4WDの機構は、4代目での新駆動系に倣ったビスカスカップリング式だ。からの記事と詳細 ( 現行スズキ・アルトワークスに積まれるエンジンは、ドコが凄い?|Dr.SUZUKIのワークス歴史講座_Vol.9(MotorFan) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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