米小売売上高は10月に増加し、3カ月連続のプラスとなった。数十年ぶりのインフレ高進となる中でも、堅調な個人消費が続いていることが示された。
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今回の統計は幅広い分野で伸びており、積み上がった貯蓄や賃金上昇に支えられ、個人消費が堅調なペースで続いていることが浮き彫りになった。ただ、全体の小売売上高が新型コロナウイルス禍前の水準を大きく上回っている半面、インフレを主因とした最近の消費者マインドの落ち込みが今後の需要を抑制するリスクはある。
米消費者マインドは予想外の低下、10年ぶり低水準-インフレ懸念
企業が人件費などコスト増の価格転嫁を進める中、米国の物価は約30年ぶりの高い伸びとなっているが、小売売上高の統計はインフレ調整していないため、それが需要にどの程度影響しているのか判断するのは難しい。
米消費者物価指数、1990年以来の高い伸び-インフレ圧力強まる
10月は小売売上高の13カテゴリーのうち11が増加。電気製品の売上高が大きく伸びたほか、建設資材や電子商取引を含む無店舗小売でも増えた。
予想を上回る今回の伸びは、輸送の遅れを避けようと消費者がホリデーショッピングを前倒ししていることの表れかもしれない。
自動車・同部品の売上高は1.8%増。ガソリンスタンドでは3.9%増と3月以来の大幅増となり、ガソリン価格が7年ぶり高水準となっていることを反映した。
唯一のサービス分野である飲食店の売上高は前月比ほぼ横ばい。9月は小幅な伸びだった。新型コロナの影響が根強いことをあらためて示すものだ。
国内総生産(GDP)の算出に使用される飲食店と自動車ディーラー、建材店、ガソリンスタンドを除いたコア売上高は1.6%増加した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題: U.S. Retail Sales Jump by Most Since March, Topping Forecasts(抜粋)
(統計の詳細を追加し、更新します)
からの記事と詳細 ( 米小売売上高1.7%増、3月以来の大幅な伸び-市場予想を上回る - ブルームバーグ )
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