大阪市天王寺区に本社をおく近鉄車両エンジニアリングは、千葉・幕張メッセで開催中の鉄道技術展2021で、外国語対応車内放送装置、運転士支援システム、車輪フラット検出装置、車両リニューアル、改造工事、その他支援システム、計測装置などを紹介。
なかでも車両再生や車庫内在線表示装置、運行管理・運転整理支援システムは、「近鉄グループならでは」という技術も垣間見える。
同社のおもな事業領域は、車体更新・改造事業、定期検査・修繕事業、企画開発事業など。
車体更新・改造事業では、近鉄団体専用列車「楽」や、観光特急「青の交響曲」、22000系リニューアルなどが記憶に新しい。これらの更新・改造は、この近鉄車両エンジニアリングが担っている。
また、養老鉄道が東急から譲り受けた7700系の養老鉄道向け転用改造工事や、伊賀鉄道200系(もと東急1000系)の木育トレイン改造工事、大井川鐵道7200系(もと東急7200系)転用改造工事なども、この近鉄車両エンジニアリングが担ったという。
さらに、同社の車庫内在線表示装置は、車庫への出入庫列車の情報や車庫内の各番線の留置状況をリアルタイムで把握。車庫内での列車の運用管理をスムーズに支援する。
このほか、同社ブースでは、接近列車情報システムや、列車監視モニタシステム、車番読み取り装置なども紹介。車番読み取り装置は、特定箇所にIDアンテナを設置し、通過列車車番情報を取得・配信するシステムなどにも注目が集まっていた。
―――車両・構造、運行管理、旅客設備、軌道、土木関連他あらゆる鉄道分野の技術が一堂に会する総合見本市、鉄道技術展2021は、幕張メッセ(京葉線 海浜幕張駅から徒歩5分)で2021年11月24~26日 10:00~17:00 開催中。詳しくは、鉄道技術展 公式ホームページへ。
画像:鉄道チャンネル・養老鉄道
記事:鉄道チャンネル(https://tetsudo-ch.com/)
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