A/Bセグメントのクルマに横置き搭載することを考えると、2気筒は3気筒の3分の2に近い長さにすることができるので、搭載性の面で都合がいい。3気筒エンジンは振動を抑えるためのバランスシャフトを搭載するユニットと非搭載にするユニットにわかれるが、2気筒の場合は必須になる。その点を勘案してもムービングパーツの点数は3気筒のほぼ3分の2になるので、2気筒にコストメリットがある。
問題は2気筒特有の振動であるが、フィアットはバランスシャフトで解決できると考えた。スタート/ストップシステムを組み込めば、少なくともアイドリング時の振動は気にならなくなる。こうして、単筒容積437.5ccの2気筒エンジンが生まれたのだ。
フォロワーがあらわれない理由
TwinAirはターボチャージャーを組み合わせ、最高出力85ps/5500rpmを発生する。最大トルクは145Nm/1900rpmで、高いパフォーマンスとエコ性能を実現したエンジンということになる。
フィアット500 1.2 CULTが積む1.2リッター4気筒エンジンの最高出力は69ps/5500rpm、最大トルクは102Nm/3000rpmだ。WLTCモード燃費はTwinAirが19.2km/Lなのに対し、1.2リッター4気筒版は18.0km/Lである。0.9リッター2気筒のTwinAirのほうが、排気量の大きな1.2リッター4気筒よりも、出力/トルク、燃費の両面で上まわっている(過給、非過給の違いはあるが)。
からの記事と詳細 ( なぜ自動車用の2気筒エンジンは普及しないのか? - GQ Japan )
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