
8日午前の東京株式市場で日経平均株価は小幅に続落し、前引けは前週末比21円00銭(0.07%)安の2万9590円57銭だった。朝方は前週末の米株高などを受けた買いが先行したが、心理的な節目の3万円を前に戻り待ちや利益確定の売りが優勢となった。下げ幅は一時100円に迫った。
企業の4~9月期決算についてはおおむね堅調との見方が多いが、前週末の発表を受けてJFEが8日に急落するなど、決算内容が物足りないと受け止められた銘柄には売りが目立った。円相場がやや円高・ドル安になったことも輸出関連株の売りにつながった。
市場では「日経平均は8月に年初来安値を付けてから9月に年初来高値を更新し、その後に再び売り込まれた乱高下が記憶に新しい。そのため3万円に近づいたらいったん売っておこうという心理が働きやすい」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘チーフ投資ストラテジスト)との指摘があった。
一方、下値は限られた。国内で一部の入国制限の緩和が始まったほか、米国ではファイザーが開発を進める新型コロナの経口治療薬で高い有効性が確認された。経済正常化への期待が強まるなか、空運株や鉄道株への買いが活発だった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅に反発した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆5095億円、売買高は6億5068万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1086、値上がりは976、変わらずは117銘柄だった。
塩野義や中外薬が大幅に下落した。ホンダやシャープ、キーエンスも安い。半面、郵船など海運株が高い。ANAHD、JR東日本も買われている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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