小山町で昨年10月に観光バスが横転して29人が死傷した事故を受け、県は現場の県道(通称・ふじあざみライン)に新たな注意喚起の看板を設置する方針を示した。県沼津土木事務所が18日、同町地域公共交通会議で計画案を説明した。
案によると、新たな看板は「危険 ここからキツい下り坂 エンジンブレーキを使え!!」と表記する。フットブレーキを多用して利きが悪くなる「フェード現象」が事故原因だったことから、エンジンブレーキの効果的な使用を呼びかける。
既設の看板3基を取り換え、さらに3基を新設する。2月に文言や設置場所を決定し、3~4月に作業する。国立公園内に位置するため、看板の色は環境省と協議して決める。
減速を呼びかける路面標示の設置も検討している。昨年12月の事故現場診断で設置を求める声が上がった「緊急避難所」について、担当者は「原因が究明された段階で設置の必要性を検討する」と説明した。
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