ガソリンスタンドで、エンジンオイルやタイヤの空気圧のチェックを勧められることがあります。これには一体どのような意味があるのでしょうか。
クルマの日常点検を怠るとヤバイ!
ガソリンスタンドで「オイルの状態チェックしましょうか?」「空気圧見ましょうか?」と声をかけられたことがある人も多いのではないでしょうか。
営業目的と思うかもしれませんが、これらは安全に公道を走行するうえでとても大切な日常点検だったりするのです。
では、オイル交換やタイヤの空気圧のチェックを怠るとどうなるのでしょうか。
エンジンオイルはさまざまな役割を担っていますが、オイル交換を怠るとエンジンの性能が落ち、トラブルの原因や燃費性能の悪化に繋がります。
その理由として、エンジンオイルのもっとも大きな役割のひとつ、エンジン内部を洗浄する作用を持っているからです。
エンジンオイルはエンジン内部のあらゆる部分を巡っており、その流れのなかで内部の汚れを吸着させているのです。そのため、エンジンを使用すればするほどエンジンオイルは汚れてしまいます。
汚れたエンジンオイルをそのまま使用すると、燃料やオイルの燃えカスである「スラッジ」が発生。エンジンの可動部に付着して抵抗となり、性能の低下や燃費性能の悪化を引き起こすのです。
オイル交換をしない状態で走り続けると可動部の固着や焼き付きを起こし、最悪の場合エンジンが壊れてしまいます。
燃費性能も含めてエンジンの性能を維持していく、そしてエンジンを守っていくためには定期的なエンジンオイル交換は必要といえます。車種や走行条件によって異なりますが、半年もしくは5000km走行で1回オイル交換をするのが望ましいです。
ではタイヤの空気圧チェックを怠るとどうなるのでしょうか。
こちらもおろそかにすると燃費性能が落ちたり、タイヤの面の片側だけが減る偏摩耗を起こしたりしてタイヤの寿命を短くするほか、極端に空気圧が低い場合は高速走行時にバースト(破裂)する危険性もあります。
また、タイヤの空気圧をこまめにチェックすることで、溝や異物が刺さっていないかなどタイヤの状態も見ることができます。適正な空気圧に保つことで燃費の悪化を防ぐことができ、タイヤの持ちも良くなるなど、経済的な面を考えても定期的な空気圧チェックは大切なのです。
ちなみにタイヤを定期的にチェックするうえで確認しておきたいのが、タイヤの製造年月です。溝が残っていてもタイヤが古くなるとゴムが硬くなり、グリップ力が落ちて危険です。4年以上経過していたら交換を検討するべきでしょう。
※ ※ ※
確かにガソリンスタンドでの声掛けは「タイヤやオイルをウチで交換してくれたら嬉しいな」という営業目的もありますが、オイルやタイヤは安全性に関わる重要な消耗品です。
ガソリンスタンドでの声掛けは営業目的だけでなく、本当にドライバーの安全を思っての声掛けもあります。
とくにタイヤは見慣れた人ならば、空気圧が少なかったり、溝が少なかったりと危険な状態が直ぐに分かるので、そのような心配から声をかけるということもあるでしょう。
実際に交換するかしないかは別として、普段自身のクルマの状態をよく把握していなかったり、長距離走行前などでどこを確認すればいいかわからないという人は、まずは声掛けに従ってチェックしてもらうことが安心・安全につながるのではないでしょうか。
からの記事と詳細 ( 「オイルの状態見ましょうか?」 ガソリンスタンドでの愛車チェックの声掛け 断るとどうなる? - くるまのニュース )
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