Thursday, January 12, 2023

ヤマハの水素エンジンが続々登場! 水素バイクの試作車はどんなコンセプト? - Webike Plus

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2022年末にヤマハが社長会見を開き、水素エンジンを搭載したオフロード4輪や発電機を公開した。既存の内燃機関に最低限の変更を加えることで燃料をガソリンから水素に置き換えており、バイクでの開発も進んでいる。

ガソリンエンジンベースに水素インジェクターを装備して転用

12月21日、ヤマハが社長会見を開き、カーボンニュートラル実現の一環として開発している水素エンジンを使用した車両などを公開した。オフロード4輪のYXZ1000Rをベースにした試作車は、並列3気筒DOHC4バルブ998ccエンジンを水素仕様に変更している。

燃料は圧縮気体水素で、スーパー耐久に参戦した水素カローラと同じデンソー製の水素用直噴インジェクターを採用したCO2を排出しない100%水素エンジンを搭載している。エンジンの変更部分はシリンダーヘッド、水素インジェクター、水素デリバリーパイプ、点火プラグ、冷却水パイプのみで、それ以外はガソリンエンジン仕様のまま。気体水素を70MPa(大気圧の約700倍)に圧縮した25Lタンクを使用している。

4輪バギーのYXZ1000Rをベースにしたのは、トヨタ・レクサスのオフロードサブブランドとして環境配慮型モビリティを検討することを開発目標としたため。将来的にはレクサスの水素エンジンバギーがアメリカなどで発売されるかも知れない。

また、当日はキャスター付きで移動もしやすい水素エンジン発電機を初公開。これはガソリンエンジンをベースに水素用インジェクターを採用し、CO2を排出しない水素エンジンを発電に利用している。20Lの水素タンクを2本積んでおり、交流100Vコンセントを15A×2、30A×1の計3口で出力する。

水素エンジン搭載YXZ1000R [YAMAHA] MT-09とは異なる並列3気筒エンジンを搭載したオフロード4輪にトヨタのMIRAIで使われる水素タンクを使用し燃料を水素化した試作車。

水素エンジン発電機(試作品) [YAMAHA] ヤマハは水素エンジン発電機を2022年のスーパー耐久で実際に使用していたが、このパッケージでの展示は初。来シーズンはこれがパドックに登場するだろう。

水素エンジンだともっと楽しく、扱いやすくなる! らしい…

ヤマハの水素エンジンは、カーボンニュートラルという言葉が現在のように一般的になる以前の2015年から開発がスタート。当初から、水素エンジンを体験してもらい魅力や可能性を感じてもらうことにこだわり、発電機だけでなく車両も含め全ての人々が体験できる製品分野で開発している。

また、興味深いのは「100%水素を燃料とするエンジンが、じつは非常に楽しく扱いやすい動力特性を持っていた」(AM開発技術部 山田氏)という副産物だろう。実際、ガソリンから水素に燃料を置き換えたヤマハの4輪用エンジンは、燃焼特性の違いから低速トルクとレスポンスが向上していたのだ。

ヤマハは、単なるガソリンの置き換えではなく水素による新たな内燃機関の魅力、価値を追求する姿勢で、すでに完成したと明かされている水素エンジン搭載バイクの試作車も水素の好フィーリングを強味にしたコンセプトが期待される。

2023年の東京モーターショーでは、ぜひ水素バイクも展示して欲しい!

SR400Hydrogen [YAMAHA] 編集部で制作した妄想CG。1976年来の歴史を持つ空冷ビッグシングルを水素エンジン化してみた。外観やサウンドなど内燃機関の魅力をアピール!

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