汚れてしまった自分をきれいにしようと、手洗いが何時間もやめられなくなる――。そんな状態が続く精神疾患の「強迫性障害」と長年闘ってきた記者と家族の姿をお伝えする連載の8回目です。
●「手洗いがやめられない ~記者が強迫性障害になって~」第8回(https://www.asahi.com/rensai/list.html?id=113
横浜での仕事が始まった。僕(53)にとって東京本社での仕事をしていた時との大きな違いは、職住が接近したことだった。
というのも、外のトイレが使えなくなってしまったのだ。職場で仕事をしていても、近くの自分のマンションのトイレばかりを使うようになったからだ。
「さっき、ズボンが地面についたんじゃない?」。妻や娘2人への確認も増えてきた。
「汚い手で触ったかもしれない」という妄想で、元々気になっていた会社のIDカードや自宅洗面所の扉を、極端に避けるようになった。IDカードはティッシュでつかみ、洗面所の扉の前は、体がつかないように「カニ歩き」をして通った。
その扉に、飼っていた猫が体をくっつけたのを見ると、その後は猫を触れなくなり、避けるようになってしまった。
不特定多数の人が使う駅のトイ…
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からの記事と詳細 ( あえて「汚い」に触る治療法 意を決し触れたトイレの床 - 朝日新聞デジタル )
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