コルベット用の5.7L V型8気筒エンジンが搭載されたスタリオン。だが、「違い」は、その心臓だけにとどまらない。駆動系やサスペンション、さらにワイドボディにカスタムメイドのフロントマスク、タブレットPCが移植されたインテリアと、まさに全身に渡っている!!
【1988年式 三菱 スタリオン Vol.2】【1】から続く
ジョンさんが、このスタリオンに施したカスタマイズは、このエンジンスワップだけでなく、エクステリアとインテリアの隅々まで至っている。例えば、一見オリジナルに見えるボディは、ブリスターフェンダーをさらにワイド化しているし、ヘッドライトは、リトラクタブルを廃止し、2004年式のキャディラックSTS用の部品を使い、固定式のHID化。さらにフォグランプ位置に埋め込んだLEDライトと合わせて個性的な顔付きとした。
一方のインテリアは、ダッシュボードやコンソールをカーボン製で一から製作し直し、アルカンターラでトリムした。各種スイッチはレーシングカーのようにトグル化し、シンプルでありながらクリーンなインテリアを造り上げている。サーキット走行やドラッグレース、ドリフトといったレースやイベントに参加することを前提に、ドライビングに集中できるよう、運転席前はタコメーターだけにして、センターコンソールに油圧、水温、電圧の各メーターを設置。さらにその下にセットした、サムスンのタブレットPCに、速度やG、さらに吸気温度やスロットル開度などを始めとした各種エンジンデータを表示させることができるようにカスタマイズを施した。
【写真18枚】大型のエアアウトレットが刻まれたボンネット等、ほとんどすべての部分をワンオフ製作した内外装など
ドリフト走行では欠かせないサイドブレーキは油圧式として、視覚的にもインパクトのある大型のサイドブレーキレバーをワンオフ。ミッションはドラッグレースなどでも使われるT56ミッションを使用。エンジン&ミッションの載せ替えは、何度も脱着を繰り返し、相当の苦労を要したが、そのおかげで違和感なく収まっている。
しかし、これだけのモディファイを、自宅ガレージで行ったというのだから、アメリカのカーガイ(クルマバカ)っぷりは、想像を絶する。しかもベース車両は学生時代に乗っていたクルマだというのだから、なんともうらやましい限り。アメリカの日本旧車シーンは、モディファイにこそ真髄がある!
1988年式 三菱 スタリオン
SPECIFICATION 諸元
●エンジン
2002コルベット用LS1型5.7L V8エンジン載せ替え、フロントミッドシップマウント、クロスメンバー、ファイヤーウオール加工、オイルパン移設、オイルパンバッフル板加工、K&Nエアクリーナー、ロングチューブ・カスタムエキゾーストマニホールド、3.5インチ・カスタムデュアルエキゾースト+マグナフローマフラー、電動ファン、2層ラジエーター、ハーネス加工
●駆動系
トレメックT56 6速マニュアルミッション、カスタムシフトレバー&シフトノブ、
●足回り
D2車高調サスペンションキット、マスタング5.0用ラック&ピニオンステアリング、カスタムデザイン・ステアリングナックル、カスタムコントロールアーム、強化ウレタンブッシュ、サスペンションテクニック・スウェイバー
●ブレーキ
マスタング5.0用ブレーキブースター、1993マスタングコブラ用13インチドリルド・ベンチレーテッドローター+ホーク・ブラックブレーキパッド、油圧式サイドブレーキ
●タイヤ
NITTO NT05 F:255/40R17 R:275/40R17
●ホイール
HRE 505 F:9.5×17 R:11.5×17
●エクステリア
カスタムワイドボディ、エアアウトレット加工ボンネット、2004キャディラックSTS HIDプロジェクターライト、カスタムフロントフェイス、カスタムLEDフォグランプ&ターンシグナル
●インテリア
サムスン・インダッシュタブレット、スパルコEVO Lバケットシート、コルビュー5点式ハーネス、レッドステッチ・カスタムメイドインテリア、ロールケージ、オートメーター、ナルディ・ディープコーンステアリング
【1】から続く
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