
世界の自動車メーカーが脱炭素で電気自動車(EV)への移行を加速する中、トヨタ自動車は水素を燃料とする自動車の開発を進めている。なぜトヨタは独自の道を歩んでいるのだろうか。 豊田章男社長は13日、岡山県美作市のサーキットで水素エンジン車を自ら運転した。この車は従来のエンジンを、ガソリンではなく水素で動くよう改造したものだ。 豊田社長は、自動車業界には多様な選択肢が必要だと話す。 トヨタ 豊田章男社長 「敵は炭素であり、内燃機関ではない。ひとつの選択肢に絞るわけではなく、今まで培った技術をベースにした内燃機関もカーボンニュートラル(時代)に生き残り、かつ発展させる方法があるのではないかという考えで臨んでおります」 水素エンジンが排出するのはほとんどが水蒸気だ。 トヨタは単なるEVメーカーではなく、カーボンニュートラルな会社を目指しているという。先日閉幕した国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)でトヨタは、世界の大半はEVへ移行する準備ができていないとして、従来のエンジン車を段階的にゼロにするとした宣言に署名しなかった。 水素エンジンへの移行は、EVに切り替えるよりも生産現場への影響が少ない。そのため大量の人員解雇が政治的に困難な日本では、魅力的な選択肢と言えよう。 ただこの技術には高圧タンクが必要で、燃料を供給するための施設も整っていない。また微量ながらも窒素酸化物を排出するため、排出ゼロとは言い難い。こうした理由から、世界の多くのメーカーはEVに全力を傾けている。 はたしてトヨタの水素エンジン車は、脱炭素のレースを勝ち進んでいくことができるだろうか。
からの記事と詳細 ( 脱炭素でわが道を行くトヨタ、水素エンジン車の挑戦(ロイター) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
https://ift.tt/3kHaRzd
0 Comments:
Post a Comment