- 2020/03/06
- MotorFan編集部 北 秀昭
写真のバイクは、NSR50のレース専用バージョン「NSR Mini」をベースに、ヤマハのエンデュランサー「WR250F(欧州モデル)」の水冷4ストロークDOHC単気筒5バルブ250ccをスワップしたカスタム。パワーは推定60馬力、最高速度は207km/hを叩き出す、驚愕の“スーパーNチビ”だ。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
PHOTO●てつかたかし(TESTUKA Takashi)
取材協力:KOMA Racing(コマレーシング)
※月刊モト・チャンプ 2012年12月号より
最高速度【207km/h】 最高出力【60PS(推定)】 0-400mタイム【12秒860】
オーナー:サウンドナカヤマ ベースマシン:ホンダ NSR Mini
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搭載されたWR250F用エンジンは、同型であるYZ250F用のアメリカ製レース用シリンダー・ピストンに加え、またワンオフクランクシャフトなどを組み込み、60馬力(推定)近くまでパワーアップ。フロントフォークはNSR Mini純正をベースに、強化型スプリング&30番フォークオイルに変更済みだ。
このNSR Mini改はナンバープレート付きで、普段は街乗りや峠走行に使用(撮影時はバックミラーを取り外し)。燃費は街乗りで、リッター30km前後の低燃費を誇る。
同車は、月刊オートバイ誌の最高速チャレンジ企画「MAX ZONE」において、207.453km/hを記録。また、ゼロヨン大会への出場経験もあり、タイムは400ccスポーツモデル並みの【12秒860】を記録した(ファイナルの設定等々、仕様はすべてMAX ZONE出場時と同じ)。
「1速で回転を上げすぎるとウイリーしてしまうから、ほぼアイドリングの状態でスタート。2速でもスロットルのみでフロントが浮いてしまうので、スロットルはあまり開けられなかった。やっぱりウイリーバーが欲しかったですね(オーナー談)」
WR250F用エンジンにチューニングを施したNSR Mini改の最高出力は、推定60馬力だが、車体重量はわずか104kg(NSR Miniの4スト版であるNSF100は、パワーが8.4馬力で車体重量は73.6kg)。ウイリーバーを付け、ホイールベースを伸ばしたら、10秒台も不可能ではない!?
※注:記録した数値は、すべて取材時の2012年10月現在のもの
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ホンダNSR50に4スト250ccエンジンを積むと……どうなった?
写真のNSR50改は、剛性の高さで定評のあるNSR50のフレームに、カワサキのオフロードモデル「KLX250」の水冷4スト250ccエンジ...
ヤマハ WR250Fとは?
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エンジンは、ヤマハが「FZ750」以来培ってきた、5バルブの水冷4ストロークDOHC単気筒249cc。ボア×ストロークは、高回転型のΦ77×53.6mmショートストロークを採用。圧縮比は12.5(YZ250Fは13.5)。ミッションは5速。メーカーによる最高出力は非公表。
ホンダ NSR Mini改の各部をチェック
エンジンの固定方法にもこだわりあり!
シャフト3本の3点止めにて、NSR用フレームにWR250F用エンジンを固定。ヘビーでハイパワーエンジンを搭載した場合、当然ながら、各溶接部やピボット部分などに大きな負担が掛かるため、フレームには数十箇所に及ぶ補強を実施。なお、フレーム強化はすべてオーナー自らが担当。
大型ラジエターに変更
エンジンの左横にレイアウトされたラジエターは、大容量のアプリリアRS500用。エンジン前方にはDトラッカー250用のラジエターを、リアのナンバープレート下にはホンダ車用純正オイルクーラー(400cc用)を装着。
峠を攻める!強靭な足周り
フロントブレーキは、ブレンボ製4Pキャリパーにブレーキング製ペータルディスクローターを組み合わせ。リアブレーキはブレンボ製2Pカニキャリパーにブレーキング製ペータルディスクローターをコーディネイト。
峠では2スト250ccレプリカやリッターバイクを引き放すコーナリング性能を発揮。スイングアームはオーナー自らがデザインした、車高調整機能付きのワンオフ(40mmロング)。リアショックはNSR Mini用純正。
マフラーはエキパイ前半部がWR250F用、エキパイ後半部がWR450F用、サイレンサーは他車用というワンオフの3個1。
ウインカーやテールランプなど、保安部品も装備。バッテリーはWR250F用の1/5というコンパクトサイズで、かつ軽量な『SHORAI JAPAN』リチウムイオンバッテリーを搭載。
フロントカウルはヘッドライトやウインカーを装備した社外のFRP製。シート&シートカウルは純正をベースに、保安部品やバックカメラをコーディネイト。
多機能メーター、デジタル式油温計、バックモニターで構成された美しいメーター周り。
剛性の高いNSR系フレーム&足周りは、ロードコースでも実証済み!
卓越した剛性力により、ミニバイクコースはもちろん、ロードコースでも安定した走りを実現するNSR系フレーム。2ストのNSR50/80やNSR Miniに続き、NSF100に伝承された。
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“Nチビ”って何? ホンダNSR500を3/4サイズで再現したNSR50/80。|市販全モデル掲載
「3/4(スリー・クォーター・ワークス」「HRC SPORT SPIRIT(HRC・スポーツ・スピリッツ)」、これがNSR50/80の開発コンセプ...
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March 06, 2020 at 05:30PM
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Nチビ(NSR Mini)に“60馬力”のWR250Fのエンジンを搭載→最高速207km/hを記録 - MotorFan[モーターファン]
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