Tuesday, November 24, 2020

ビットコイン史上最高値迫る。爆上げしてるのはどこのだれ? - GIZMODO JAPAN

misaltag.blogspot.com

17年バブル再来のビットコイン。

米時間20日には時価総額が3501億ドル(約36.4兆円)に達し、世界最大の銀行JPモルガン・チェースの3492億ドル(約36.3兆円)を抜いてしまいました。

「ビットコインは詐欺」発言のJPモルガンは今

第1次ビットコインバブルのピーク(2017年12月16日)の3週間前に「ビットコインは詐欺だ」と言っていたジェイミー・ダイモン会長兼CEO。今ごろどうしてるのかな…と思ったら、なんかちゃっかりメガバンクの先陣を切って独自のデジタル通貨JPMコインを発行して、今年春にはビットコインの米取引所2つと提携して仮想通貨の波に乗っているではないですか。

しかも詐欺とディスった数日後にJPモルガンはBitcoin XBTで24%安くなったところをどこよりもアクティブに買いまくり、最初の爆上がりを招く遠因にもなっていました。のちに市場操作の疑いでBlockswater社に訴えられていたというオチです。

こんな高いビットコイン、だれが買ってるの?

あれよあれよという間に銀行と連動になって市民権を得ているビットコイン。この秋には2つの大きな動きがありました。

Square

まず1つ目は、Twitterジャック・ドーシーCEOがCEOを兼ねるモバイル決済Squareの大量買いです。10月に5000万ドル(約52億円)を投じて1万618ドルで4709ビットコインを購入したら、1か月で75%以上あがって8565 万ドル(約89億円)になりました。同社は2018年1月にP2P決済のCashアプリでビットコインを使えるようにした先駆けの会社です。新規発行ビットコインのおよそ40%を買い占めていると見られる勢力

PayPal

競合PayPalも10月21日にビットコイン対応を発表。10分に6.25ビットコインの新規発行を上回るペースで買い漁っているとされます(FTの3枚目のグラフを見るとすさまじさがわかる)。これでビットコインが枯渇して空前の爆上がりを招いているというのが専門家たちの有力な見方です。

大口投資家

死んだビットコインが銀行や決済アプリを味方につけて戻ってきたとなれば、ずーーーっと様子眺めしていた大口も重い腰をあげます。「トランプになってから鉄も石炭もドルも下がりっぱなしでBCだけ1186%UP」という事情もありますしね。トランプ弁護団長ジュリアーニが黒い汗をダラダラ流しながら記者会見するのとか見れば「この国、大丈夫か?」となって多少リスクヘッジを…と思いますよね。

暗号通貨資産運用会社BlockTower Capitalの共同創業者兼CIOのAri Paulさんは今の状況を次のようにツイートしています

小口投資家からの流入は比較的静か。暗号通貨業界はいま比較的低レバレッジ。いったいだれが買っているのだか? 1万ドルから1万8000ドルに暴騰した今の動きを見てみると、アルゴリズム的な買いが米国時間に入って、アジアの時間では横ばいになる。主にHNW(HNW:high net worth individual=大口富裕者)がアルゴリズム(またはそれを駆使するOTC経由)で大量買いしているのだ。

Paul Tudor Jonesなどのファンマネも自分用とヘッジファンド用にビットコインの買いだめを加速している。ここ何週間かはビリオネア(大富豪)のヘッジファンドマネジャーからの電話が相次いでいるのだ。初めての買いでいきなり500万~1億ドル買う人もいれば、資産の1%の配分を5~10%に組み替える相談もある。

こうしたバイヤーはビットコインにしか興味がなくて、貨幣の文脈で買いを入れている。「このヘッジのインフレと不換紙幣安」、「アンダーオウンドSoVは評価が倍々」というノリ。PayPalのサポートと、売り手サイドの分析がJPMとCitiから発表になったことで、ビットコインは当分消えないという見方が強まっている。となれば、あとは背中ポンで、富豪仲間に再三すすめられたら3度目には首を縦に振っているのではないだろうか。

よく聞かれるのは「そのうち規模が大きくなると、政府に禁止されるんじゃないか?」、「マイニングは中国中心だと聞くが、そこがリスクになるのでは?」、「よしわかった。じゃまあ、とりあえず1億ドル分買ったら保管はどうすればいいの?」

あるところにはあるのだなあ…。

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