Sunday, December 20, 2020

アウディのエンジンOHに挑戦!1|車検や修理の情報満載グーネットピット - Goo-net(グーネット)

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エンジン関連修理・整備[2020.12.21 UP]

アウディのエンジンOHに挑戦!1

突然の自粛で余った時間でアウディのエンジンOHに挑戦!

今までいろいろと愛してきた2009年式のアウディA4。エンジンの調子は良好だが、オイルの消費が激しくなってきた。

あまりにも酷いオイル消費
オイル上がりの可能性が高そう
 オイル消費はあまり気にしないのだが、走行250kmで1リットルも減ってしまうのは激しすぎる。おそらくバルブシールの劣化により、ヘッドから燃焼室にオイルが下がる「オイル下がり」か、ピストン&オイルリングの摩耗によってクランクケース内のオイルが燃焼室に入りこむ「オイル上がり」のいずれかが発生しているのだろう。
 オイル下がりならアイドル回転後の加速で煙が発生することが多く、オイル上がりなら高回転で回していると煙が増加することが多い。だがこのアウディA4はオイルが燃えている証拠である煙が確認できない。唯一気になるのは、エキゾーストパイプの出口が、まるで昔のディーゼル車のように真っ黒なことくらいだ。ターボのシャフトシールからのオイル漏れも考えたが、ある程度は青い煙が発生するはずだ。
 そこでネットにアウディのエンジンの型式を打ち込みオイル消費について検索すると、解決策はピストン&ピストンリング交換という情報が多い。どうやらオイル上がりタイプの問題が発生している可能性がかなり高そうだ。さらに調べていくとベンツちゃんのような車上ピストン交換術が難しいことが判明。つまり、エンジンを一度降ろさなけれなならないわけ。なかなか面倒な作業になりそうだ。

ベンツちゃんのように華麗に復活なるか!?

冬の足クルマとして散々メンテしたアウディA4が、コロナで開店休業となったハリーガレージに復活。定番のオイル漏れでの再入庫ですが、状況を見るになかなか厄介。ベンツちゃんのように華麗に復活なるでしょうか?

ターボゆえに複雑なカム角制御を行うため整備性が悪そうだ。プラグには謎の白い灰が付着。燃焼室トラブルの可能性大。

カムブリッジを外すと、オイル通路のフィルタースクリーンの破損を発見。定番トラブルのようだがオイル消費には無関係。

ピストン上がオイルで濡れてカーボンも付着している。シリンダーウォールの状態は悪くないためOHは可能だろう。

クランクプーリーの取り付け面には菊形のカットが施されてセンターを出している。取り付け位置を間違わないように注意。

取り外す際に変形するリスクがあるため再使用は不可とされるタイミングカバーを取り外す。変形に注意して節約メンテしたい……。

なんとかエンジン脱着までたどり着いた。オイルパンを車上で取り外すことができれば、こんな大変な作業はいらなかったのに……。

リヤメインシールのボルトはオイルパンに装着されるため、エンジンをミッションから分離しないとオイルパンの分離不可能。

ピストンは再使用しないが、ポンチで気筒番号とピストンの向きが分かるように印をつけた。撮影記録は重要と再確認。

オイルコントロールリング(一番下)の無数のオイル戻し穴は、スラッジで詰まっていた。これがオイル消費の原因になったと推測できる。

ベンツと同様にチェコスロバキアのhttps://www.kmotorshop.com/から購入。

オイルリングは昔ながらの形状にカイゼンされていた。

シリンダーはクロスハッチが残っている。

念のためピストンクリアランスを測定したが、ほとんど摩耗は確認できなかった。

リングを装着してから組み込めば間違いようがない。

コンロッドは再使用するので、Cクリップを飛ばさないように注意して移植。

角度締め付け法を採用するコンロッドボルトは再使用不可。重要部品なので、ここは整備書に素直に従い新品ボルトを使用する。

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