都立大学駅北口と成城学園駅前を結び、東京都世田谷区の住宅街をすり抜けるように走る東急バスの「都立01」系統が3月末で運行終了となる。今では珍しい10キロを超す長さで起伏に富み、沿線には見どころも多い。東京を象徴する「狭隘(きょうあい)路線」の一つだった。
片道10・6キロ、約1時間の道のり。都立大学駅北口を出発すると、上ったり下ったり緩やかな坂の直線道路が続き、学校・大学が集まる深沢地区に入る。一方通行区間にクランクに近いカーブがあり、大きな車体を左に右にせわしなく旋回させる。春には桃色のトンネルに変わる桜並木を抜けると、桜新町へ至る。「サザエさん通り」でキャラクターの銅像が見られる。
用賀地区を直進して砧(きぬた)公園の前で幹線道路に合流するが、それも一瞬。「岡本三丁目」バス停付近で再び住宅街へ。中央線のない狭隘路でバスやトラックとすれ違う、乗務員たちも難所と位置づける区間に入る。巨大なゴジラの壁画が出迎える「東宝前」を過ぎると終点・成城学園前駅だ。
昨年11月、都立01の廃止を含む路線再編を東急バスが発表すると、区内に編集部があるウェブメディア「乗りものニュース」がいち早く取り上げた。急坂や道路幅ギリギリを車両が走る光景が特徴で、「起伏の大きい世田谷ならではの光景」と紹介。ファンらから「寂しい」との反響が寄せられたという。記事を書いた中井健太郎記者は「利便性の高い大通りへのアクセス充実が進んでいくなか、時代に取り残された路線だったと言えるのでは」。
その歴史は古い。
東急バスによると、1956年…
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からの記事と詳細 ( まもなく廃止、東急バスの名物路線 乗務員が明かす絶景 - 朝日新聞デジタル )
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