Friday, March 26, 2021

NY円、続落 1ドル=109円15~25銭、米景気の回復期待で - 日本経済新聞

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【NQNニューヨーク=川内資子】25日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比50銭円安・ドル高の1ドル=109円15~25銭で取引を終えた。米経済指標の改善を受けて米景気の堅調さが意識され、幅広い通貨に対してドル買いが優勢となった。

25日発表の週間の米新規失業保険申請件数は68.4万件と前の週から市場予想以上に減った。米国で新型コロナウイルスの感染が拡大し、雇用が急減した昨年3月中旬以来の低水準となった。欧州でコロナの感染が再拡大し景気減速懸念が高まる中でも、米経済は順調に持ち直すとの見方が強まった。

バイデン米大統領は25日の記者会見で、就任100日後となる4月末までに米国でコロナワクチンの接種を2億回に増やすと述べた。従来目標の1億回を達成し、倍増させた。感染拡大が避けられ米経済が早期に正常化するとの期待を誘い、ドル買いを促した。

パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は25日朝、米公共ラジオ放送NPRのインタビューで、量的金融緩和による資産購入について「政策目標に向けて大幅な進展がみられたら購入額を徐々に減らす」と述べた。コロナの感染拡大が始まって以降で初めて資産購入の縮小に言及したが、外国為替市場の反応は目立たなかった。

円の安値は109円23銭、高値は109円03銭だった。

円は対ユーロで3日ぶりに小反落し、前日比05銭円安・ユーロ高の1ユーロ=128円40~50銭で取引を終えた。

ユーロはドルに対して3日続落し、前日比0.0050ドル安の1ユーロ=1.1760~70ドルだった。一時1.1762ドルと昨年11月以来の安値を付けた。コロナ感染拡大で欧州経済の回復が遅れる一方、米経済は相対的に力強く回復するとの見方からユーロ売り・ドル買いが優勢となった。ユーロの高値は1.1815ドルだった。

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