26日午前の東京株式市場で日経平均株価は続伸した。終値は前日比435円07銭(1.51%)高の2万9164円95銭だった。米国のワクチン接種加速を期待した買いが先行し、上げ幅は一時500円を超えた。円相場の下落も追い風となり、輸出関連や景気敏感株を中心に値上がりする銘柄が目立った。
バイデン米大統領が25日、新型コロナウイルスのワクチン接種目標を倍増させることを表明。同日の米株式相場が上昇したことで、日本株にも買いが広がった。
買い一巡後は2万9000円を下回る水準まで伸び悩む場面があった。年度末を控え、国内機関投資家によるリバランス(保有資産の構成比率調整)目的の売りへの警戒がくすぶった。節目の2万9000円を3日ぶりに上回ったことで、目先の利益を確定させる売りが出やすかった。市場では「ワクチン期待だけで買い上がるにはやや材料不足。4月以降の日米企業の決算発表までは時間があり、動きにくい展開となっている」(野村証券の神谷和男投資情報部ストラテジスト)との見方があった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。業種別TOPIXでは33業種すべてが上昇した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2506億円、売買高は6億771万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1734と、全体の約8割を占めた。値下がりは372、変わらずは86銘柄だった。
ソフトバンクG、東エレク、アドテスト、KDDI、リクルートが上げた。半面、東海カ、日産化、ニコン、富士フイルム、サイバーが安かった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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