Monday, August 23, 2021

アストラゼネカ社のワクチン 副反応は2回目より1回目、有効率は? 新型コロナウイルス - 福井新聞

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 ファイザー社、モデルナ社の新型コロナウイルスワクチンに続き、8月16日から国内でアストラゼネカ社のワクチンが配布され、接種が始まっている。厚生労働省の研究班は21日から、希望した20歳以上を対象に接種後の副反応を調査している。

◆アストラゼネカ社のワクチンって、どんなワクチン?

 アストラゼネカ社のワクチンは、新型コロナの遺伝子の一部を運びや約の別のウイルスに組み込み、人の細胞内に送り込む「ウイルスベクターワクチン」と呼ばれるタイプ。ファイザー社、モデルナ社と同様に2回接種が必要で、1回目と2回目の間隔は4~12週間とされている。厚労省は、最大の効果を得るためには8週以上の間隔をおくことが望ましいとしている。⇒ファイザー社、モデルナ社との違いは?

◆接種できる年齢は?

 海外では、ごくまれに接種後に血小板の減少を伴う特徴的な血栓症の発生が報告されており、原則40歳以上を予防接種法に基づく接種対象としている。当初は60歳以上を対象に使用する案を軸に検討していたが、40~50代の重症化リスクを踏まえ修正された。

◆接種期間で有効率は変わる?

 日本では有効性について、イギリス、ブラジル、南アフリカ共和国で行われた臨床試験の併合解析を行い評価した。イギリスとブラジルで実施された試験の併合解析の結果によると有効率は約60~70%。南アフリカ共和国を含めた3カ国の結果をみると、接種間隔別の有効率は、4週以上8週未満が50.48%、8週以上12週以下が72.64%となっており、接種間隔が長い方がワクチン有効率が上昇する傾向が確認されている。十分な免疫が確認されたのは2回目の接種から15日以降。

⇒日本で初確認「ラムダ株」とは

◆副反応は、2回目よりも1回目

 主な副反応は、注射した部分の痛みや頭痛、関節や筋肉の痛み、倦怠感、疲労、寒気、発熱などがある。臨床試験では、2回目の接種時より1回目の接種時の方が、これらの症状の発現頻度が高い傾向が見られている。

 また、まれに起こる重大な副反応として、ショックやアナフィラキシーがある。海外では、ごくまれにワクチン接種後に血小板減少症を伴う血栓症、毛細血管漏出症候群、ギラン・バレー症候群などの脱髄疾患を発症した例が報告されている。

⇒【D刊】福井県内の感染状況まとめ

◆こんな症状が出たら病院へ

 厚労省は、接種後に以下のような症状が現れたら、速やかに医療機関を受診するよう呼び掛けている。

【血小板減少症を伴う血栓症】持続する激しい頭痛、目のかすみ、息切れ、錯乱、けいれん、胸の痛み、足のやむくみや痛み、持続する腹痛、接種部位以外の内出血などの症状。ほとんどは接種後28日以内に起きることが多く、2回目の接種後よりも1回目の接種後に起きることが多い。

【毛細血管漏出症候群】手足のむくみ、低血圧などの症状。

【ギラン・バレー症候群などの脱髄疾患】手足の力が入りにくいなどの運動障害、しびれなどの感覚障害、排尿・排便障害、目のかすみなどの視力障害。

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