Googleが、iPhoneなどのSafariでデフォルトの検索エンジンとしての座を維持するため、Appleに巨額の費用を支払っていることは知られています。2021年には前年よりさらに増えて約150億ドル(約1兆6,474億円)を支払っている模様です。
2014年の10億ドル、2021年には150億ドルに
Googleが、Apple製品の標準ブラウザSafariのデフォルト検索エンジンであるために2021年に支払う金額は約150億ドル(約1兆6,500億円)になる、と金融サービス会社Bernsteinのアナリスト、トニ・サコナギ氏が投資家向けのメモで発表しました。
Appleの財務報告書とGoogleのトラフィック獲得コストを分析したサコナギ氏は、2021年の支払額は2020年の100億ドル(約1兆1,000億円)から増加している、と分析しています。
2022年には180億ドル〜200億ドル(約2兆円〜約2兆2,000億円)へとさらに伸びるだろう、と同氏は予測しています。
ちなみに、GoogleからAppleへの支払額は、2014年は約10億ドル(約1,100億円)であったことが裁判資料から明らかになっているほか、2017年は約30億ドル(約3,300億円)、2018年は95億ドル(約1兆500億円)だったとみられています。
GoogleはMicrosoftを振り払うために巨額を支出か
Apple製品の検索エンジンとしてGoogleを採用するための取り決めは、2015年に契約期間が満了したものの更新され、10年以上にわたって続いています。
しかし、Googleは独占禁止法違反の疑いで捜査を受けており、Appleとの合意も数年後には捜査対象となるリスクがある、とサコナギ氏は指摘しています。
また同氏は、GoogleがAppleへの支払いの終了や減額というリスクも想定され得るが、GoogleはMicrosoft傘下のBingにポジションを奪われないよう、巨額の支払いを続けるだろうと予測しています。
Appleが独自検索エンジン開発との報道も
2020年8月には、Appleが独自の検索エンジンを開発し、デフォルト検索エンジンをGoogleから変更するのではないかと報じられました。
同年10月にも、iOS14の検索結果表示が変更されたのは、Apple独自の検索エンジン導入が近いためではないかと話題になりました。
2021年2月に公開されたiOS14.5では、Safariでフィッシングサイトを検出するための情報源がGoogleからApple独自のものに変更されています。これはユーザーのプライバシー保護を強化する目的とみられます。
なお、Googleをデフォルト検索エンジンに採用するまでには、AppleとGoogleの役員たちが約4カ月間ほぼ毎日、議論を重ねたそうです。
Safariで使用する検索エンジンは、「設定」アプリの「Safari」>「検索エンジン」で変更可能です。
Source:Apple3.0 via MacRumors
(hato)
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