Xウイングまで装備したサイバーフォーミュラ仕様!?
1000馬力オーバーを誇る2JZガヤルド誕生
5.0L(初期型)の官能的なV10エンジンをミッドに搭載し、2003年にランボルギーニのエントリーモデルとして登場したガヤルド。2013年の生産終了までの約10年間で1万4022台をデリバリーした大ヒット作なのだが、そんな名車のキャラクター性を全て捨て去った問題作がこちら。カリフォルニアの“Street Aero(ストリートエアロ)”社がSEMA2021で発表した魔改造チューンドである。
このガヤルド(2005年式)、あろうことかV10エンジンをキャンセルしてトヨタの直6エンジンである2JZ-GTEを縦置きで換装してしまったのである。もちろん寸法的に辻褄が合うわけもなく、リヤセクションはパイプフレームで大胆に延長されている。
ミッションはアダプターを介してガヤルドの純正6速MTをドッキング。その後方に、カスタムのディフューザーやX型ウイングなどを配備し、まるでサイバーフォーミュラのような独創的リヤフォルムを構築している。
超ロングEXマニでオーバーヘッドマウントとされたターボシステム。タービンはギャレット製のウエストゲート式だ。ハルテックのネクサスR5による綿密な制御で1000psオーバーを発揮するそうだ。
足回りも凄まじい。エンジンスワップに伴ってダブルウィッシュボーンのリヤサスが行き場を失ったため、イチから再構築。コイルオーバーを地面と平行にマウントした上で、実験的に2輪で用いられる“カンチレバー式”としているのである。
フロントもカンチレバーのアイディアを採用し、ダッシュボードの下に配置。そのシステムはメタルワークで製作されたダッシュパネルの小窓から覗くことができ、減衰力の調整も可能だ。なお、このメタルダッシュボードは、ワンオフのセンターコンソールとシフター周りのスイッチパネルに繋がっている。
インパクト抜群のディスクデザインを有するホイールは“GOVAD FORGED”製G20ターボ5の19インチ。タイヤはトーヨーのR888Rで、フロントが245/35-19、リヤが345/30-19というサイズを履く。
コクピットは、ロールケージやダッシュボードなど全てカスタムメイド。メーターはハルテックのデジタルダッシュで、ステアリングにはストリートエアロのフォージドカーボンをセット。ドライバーズシートはTILLETTのカート用ドライカーボンモデルをチョイスしている。
エクステリアはストリートエアロ自慢のボディキットでフル武装し、さらにはシースルードアやベントフェンダーなど、様々なカスタム要素を盛り込んでフィニッシュ。なお、外板パーツのマテリアルはほぼドライカーボンだ。
かくして誕生した衝撃の珍チューンドだが、SEMA2021での注目度は凄まじいものがあった。全身から放つ唯我独尊のオーラは別格。 いやはや、とんでもない作品である。
●取材イベント:SEMA SHOW 2021
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