コスモエネルギーホールディングスのグループ会社コスモ石油ルブリカンツは5月26日、国内初となるバイオマスマーク認定を取得したディーゼルエンジンオイル「コスモディーゼル“カーボニュート”10W-30」を商品化すると発表した。ディーゼルエンジンオイルがバイオマスマーク認定を取得するのは同製品が国内で初めてとしている。
コスモディーゼル“カーボニュート”10W-30は、植物由来のベースオイルの含有率が80%以上のディーゼルエンジンオイルで、「バイオマスマーク(バイオマス度80%)」認定を取得。現在、すでに自社工場での生産開始に向け試製を完了しており、2022年8月より販売開始予定。
通常、潤滑油を廃棄(焼却)する際にはCO2が発生するが、今回開発された製品中の植物由来成分は成長過程でCO2を吸収しているため、ライフサイクル全体では大気中のCO2増加を抑制でき、これにより従来の石油由来製品と比較して、CO2排出低減に繋がるとしている。
同社では、エンジン試験において市販の最高級合成系ディーゼルエンジンオイルと同等レベルの性能を有する結果を得ており、大手ユーザーと共同での実車試験を検討していく。今後、同社は植物由来のベースオイルを利用した潤滑油製品を「カーボニュート(Carboneut)シリーズ」と位置付け、自動車用・農業用・工業用などの様々な新製品の開発と商品化に取り組んでいくとしている。
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