フェラーリ(Ferrari)は5月4日、現在開発中の新型車にV型12気筒エンジンを搭載すると発表した。
フェラーリは、7V型12気筒エンジンを市販モデルに搭載し続けている数少ない自動車メーカーのひとつだ。現行ラインナップでは、『812スーパーファスト』とそのオープン版の『812GTS』などに、6.5リットル(6496cc)V型12気筒ガソリン自然吸気エンジンを積む。フロントミッドシップに搭載されるこのV12は、最大出力800ps/8500rpm、最大トルク73.2kgm/7000rpmを引き出す。
V型12気筒エンジンを搭載する現在開発中の新型車とは、2022年内に生産を開始する予定の『プロサングエ』の可能性がある。プロサングエとは、「サラブレッド」や「純血」を意味しており、フェラーリ初のSUVのネーミングとして、プロサングエが使用されると見られている。
フェラーリは現在、リアミッドエンジンアーキテクチャと、フロントミッドエンジンアーキテクチャの2種類を擁している。このうち、プロサングエには、フロントミッドエンジンアーキテクチャを採用するという。フロントミッドエンジンアーキテクチャは、812スーパーファストや812GTSに搭載。トランスアクスルレイアウトのパワートレインでもあり、ボディサイズの点でGTカーに最適とフェラーリは見ている。
なお、フェラーリは、新しいモデルは妥協することなく生まれ、心臓部に象徴的なV12エンジンを搭載する、としている。
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