ご存知のとおり、世界の自動車は電動化に向かって大きく舵を切っている。そしてそれは同時に、世の中が純ガソリンエンジンの終焉へと向かって動いていることもまた指し示している。
純ガソリンエンジン車を楽しめる時間はそれほど残されてはいない。そこで、今こそ買っておきたい純ガソリンエンジンのスポーツカーを自動車評論家 国沢光宏氏に選ぶ!
※本稿は2022年3月のものです
文/国沢光宏、画像ギャラリー採点/松田秀士、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年4月26日号
■これが最後のラインナップ? 現在残る純エンジン車たち
悲しいかな、今や純エンジン車どころか、スポーツカーがさまざまな理由によりドンドンなくなってしまっている。
日本車最強だったGT-Rの場合、騒音規制強化のため販売できるのは今年8月までの生産に限られてしまう。
そもそも生産規模自体少ないため、オーダー受けたって作りきれない。そんなことからすでに新年早々、新規受注を停止。貴重な純エンジン車だったのに絶版となってしまった。
ということで現在残る純エンジン車のスポーツカーすべて挙げても5台です。
筆頭はGRヤリスでしょう。
世界最後の武闘派スポーツカーと言ってよい。結果的にWRカーはホモロゲ不要となったが、GRヤリスを開発している段階では2万5000台作らないと競技に出場できなかった。
トヨタ、WRCで勝つため、ホンキで競技車両ベースのスポーツカーを開発しちゃったのである。
そんなクルマを今後数年間、新車で買えるというのだから素晴らしい。迷ったらGRヤリスを買っておけば間違いないと思う。
続いて新型Z。今のところ日本車じゃ純エンジン車の最後になると言われている(レクサスがV8搭載のスポーツカーを出すというウワサもある)。V6ターボで400ps!
さらにマニュアル車もあるというんだから驚く。興味があるなら早めのオーダーをすすめたい。
3番手に86/BRZを挙げておく。このクルマはどんな判断基準をもってしても楽しいし、リーズナブル。
遠からずマニュアルのアイサイト付きも追加されるというから、これを狙うのも手。
そしてロードスターでしょう!
いつまで作り続けられるか予想できないが、間違いなくライトウエイトスポーツカー最後の純エンジン車になる。
ランニングコストもリーズナブル、手放す時のリセールバリューも期待していい。
最後はスイフトスポーツ。これまた2BOX最後の純エンジンスポーツモデルになること間違いなし。マニュアル車を買っておくこと。
スープラを入れるか迷ったけれど、輸入車ということでランキングに加えなかった。個人的にはスープラを買うならデザインでBMW Z4を選ぶ。
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