Friday, August 14, 2020

トラブル抱えるヤマハ、エンジンの開封許可求める。原因はエンジンバルブ? - Motorsport.com 日本

 7月にようやく開幕を迎えた2020年のMotoGP最高峰クラス。しかし、ヤマハはエンジンに問題を抱えてしまっている。

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 バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)やフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)はエンジントラブルでレースリタイアを余儀なくされており、彼らのエンジンは調査のために日本の工場へと送られた。

 ヤマハ勢で言えば、既にマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)とモルビデリについては、1年で使用できるエンジン基数の上限である5基目までを使い切ってしまっており、ロッシとファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)も早くも4基目だ。

 なお調べによるとヤマハはこのトラブルを受け、現在エンジン回転数の上限を低くして凌いでいるようだ。

 さらにmotorsport.comの取材によると、その問題はエンジンのバルブシステムに起因するものだったことが判明したという。そしてこうした状況を受け、13日(木)にヤマハはモーターサイクルスポーツ製造者協会(MSMA)のミーティングを招集し、安全上の理由から、通常は封印されているエンジンの開封許可を求めたようだ。

 ただこの理由については他メーカーから懐疑的な見方も上がっているという。

 ヤマハを含むコンセッション(優遇措置)を受けていないメーカーはシーズン中のエンジン開発が凍結されており、更に使用可能なエンジン基数も5基(コンセッション有りのメーカーは7基まで)となっている。そのためヤマハとしては、これ以上トラブルが発生することは避けたい状況にある。

 もし6基目のエンジンを使用しなくてはいけない場合、そのライダーはピットレーンスタートという大きなペナルティを背負うことになるためだ。

 なお過去にはアプリリアが信頼性および安全上の理由からエンジンの部品(ピストン)を交換する特別な許可を与えられた前例があるため、ヤマハも許可を得られれば修正を行える可能性がある。

 

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