形状・重量 改良重ねギネス認定
福岡市の市立博多工業高の自動車工学科の研究班が、独自に開発した圧縮空気エンジンを搭載した自転車で、世界最高速度記録を樹立した。圧縮した空気でエンジンを動かす仕組みで、2020年11月に時速63・966キロを出し、ギネスの世界記録として認められた。
同科の3年生8人が先輩たちの研究を引き継ぐ形で達成した。ガソリンを使わないため二酸化炭素(CO2)を出さない環境に優しい試みだ。
研究班によると、当初はバイクで取り組みを進めていたが、最高速度は時速4・5キロだった。20年度にバイクから自転車に替えて軽量化を図り、空気を入れるタンクも2倍にした。また、原付きバイクのエンジンを使い、部品の形状の改良にも取り組み、エンジン自体の効率化や排気量の増加につなげた。
ただ、現状では時速約20キロで走行できるのは3分程度ということで、実用化にはまだまだ高いハードルがあるという。
2月に同校であった高島宗一郎市長への報告会では、実際の走行を披露した。高いエンジン音に驚いた高島市長は「市民にとって誇りで勇気づけられる快挙だ」とたたえた。
研究班の井上祥吾さん(18)は「やっと(ギネスの認定を)とれたという大きな達成感がある。なかなか体験できない喜びがあった」と振り返った。卒業後は陸上自衛隊への就職が決まっており「培った技術を自動車整備に生かしたい」と話している。【加藤小夜】
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