
ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義氏は10日に開いた決算会見で、第2弾の巨額投資ファンドに個人資産から最大26億ドル(約2800億円)を出資すると発表した。孫氏は「後継者となる経営陣もリスクを取りながらリターンを得る。ソフトバンクの文化として残していきたい」と述べた。
かねてより、SBGを投資会社に転換させると主張してきた孫氏だが、この日の会見では自身を投資家ではなく、資本家だと強調。「投資家はお金の利益を求めることが正義だが、資本家は革命を起こす。そのために発明家とビジョンを共有して資本的リスクをとる」と述べた。
孫氏の会見での主な一問一答は以下の通り。
--投資先の中国の状況をどう見るか
「世界の人工知能(AI)技術の中心は2つあって、米国と中国だ。ビジネスモデルの革新は続いていく。さまざまな規制が始まっているのでどのような規制がどの範囲まで行われるのか、株式市場への影響をもう少し様子見したい。中国の将来性に疑念は抱いていない」
--中国の規制強化によるアリババグループへの影響は
「中国の規制の中で多額の罰金を支払ったばかり。売り上げは直近も衰えずに伸びているので、株価も落ち着けば回復してくる」
--中国当局の規制は今後どうなるか
「新たなものについては、われわれにもわからない。当面は用心深くいきたい」
--投資ファンドへの共同出資について
「私個人で代表して、17%ほど共同出資で投資する。金額にして、2千数百億円。個人で保有しているソフトバンク株の財産価値は3兆5、6千億円あるので、リスクをとるのはとりあえず耐えられるんじゃないかと。とにかく不退転の覚悟でいい時も悪い時も共同出資者として、しっかりとリスクを取って経営を行っていきたい」
--東京五輪の開催に反対をしていたが
「アスリートの方には何の罪もない。感動を与えてくれたことには感謝をしたいし、尊敬している。一方でコロナの感染が爆発していることには心を痛めている」
説明会は予定より10分以上延長して終了した。孫氏は「時間管理ができなくて申し訳ない。それだけ情熱があふれているということです」と締めくくった。(高木克聡)
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