Friday, October 22, 2021

米国株、ダウ反発し73ドル高 2カ月ぶり最高値、ナスダックは反落 - 日本経済新聞

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【NQNニューヨーク=横内理恵】22日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発した。前日比73ドル94セント(0.2%)高の3万5677ドル02セントで終え、8月16日以来、2カ月ぶりに過去最高値を更新した。中国不動産大手、中国恒大集団がひとまず債務不履行(デフォルト)を回避できる見通しとなったことが投資家心理の改善につながった。市場予想を上回る2021年7~9月期決算を発表したクレジットカードのアメリカン・エキスプレス(アメックス)が大幅に上昇し、ダウ平均を押し上げた。

中国恒大集団が23日に利払いの猶予期限が切れる米ドル債の利息を21日に送金したと伝わった。23日が利払い期限の社債がデフォルトし、金融市場の混乱を招くとの懸念が和らいだ。

22日朝に発表した21年7~9月期決算が市場予想を上回る増収増益だったアメックスは5%高となり、1銘柄でダウ平均を60ドルあまり押し上げた。金融のゴールドマン・サックスや医療保険のユナイテッドヘルス・グループなど値がさ株の上昇も目立った。ダウ平均は160ドルあまり上昇する場面があった。

ダウは下げる場面もあった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が同日参加した討論会で「供給制約が悪化している」とインフレリスクを指摘した。金融政策の正常化が早まるとの懸念が強まったことが売りを誘った。21日夕に公表した21年10~12月期の利益見通しが市場予想に届かなかった半導体のインテルが12%下落したことも重荷だった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反落し、前日比125.500ポイント(0.8%)安の1万5090.200で終えた。21日夕に発表した21年7~9月期決算で売上高などが市場予想に届かなかった写真・動画共有アプリのスナップが27%安となった。広告事業への不透明感からSNS(交流サイト)のフェイスブックと短文投稿サービスのツイッターがそれぞれ5%安、検索サイトのアルファベットも3%安となるなどデジタル広告関連株が軒並み下落した。一方、電気自動車のテスラは3日続伸し、9カ月ぶりに上場来高値を更新した。

多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は8営業日ぶりに反落し、前日比4.88ポイント(0.1%)安の4544.90で終えた。

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