Sunday, June 18, 2023

楽しいエンジン車に未来はない 内燃機関の一歩先を考える - webCG

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行き着く先はサーキット!?

では“エンジン車の運転好き”の一縷(いちる)の望みを、一体どこに託せばいいのだろうか?

筆者は、トラック専用マシン用エンジンの開発に尽きると思っている。公道では世間の目もあって、どうせむちゃはできない。クルマの運転を心から楽しむならサーキットやそれに準じた施設で走るほかないというのが現状だ。ならば、ナンバーの付かないエンジン車を楽しむことが一番理にかなっている。

今はまだハイパーカークラスでしかそんなクルマは出ていない。もしくはヴィンテージのコンティニュエーションか。いずれも1億円以上の価格帯で、甚だ非現実的だ。

筆者としては、もう少しリーズナブルに、しかもとことんエンジンの回転フィールを楽しむことのできるマニュアル車を、トラック専用モデルとして出してもらえることを期待するほかない。トラック専用なら、キャブだって、自然吸気の12気筒だって、何だってやり放題だ。

一般道でエンジン車に乗ることは、旧車にしたところでいずれは部分的に制限されるだろう。それでも操って気持ちのいいエンジン車をつくり続ける理由があるとすれば、それはエンジン車を「移動の手段」という最大の役目から解き放ち、専用の場所で楽しむものにするほかないと思っている。それがビジネスとして成り立つかどうかは、わからないが。

(文=西川 淳/写真=トヨタ自動車、日産自動車、ポルシェジャパン、webCG/編集=関 顕也)

効率を徹底追求したエンジンは、例えばPHEV用ユニットなどとして残るだろうが、趣味的なエンジンはクローズドコースでしか楽しめない時代がくるだろう(写真はイメージ。ポルシェフェスティバルでのひとこま)。
効率を徹底追求したエンジンは、例えばPHEV用ユニットなどとして残るだろうが、趣味的なエンジンはクローズドコースでしか楽しめない時代がくるだろう(写真はイメージ。ポルシェフェスティバルでのひとこま)。拡大

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