ミマキエンジニアリングは2020年4月23日、韓国のSindohとの共同ブランド品であるFDM(熱溶解積層)方式3Dプリンタ「3DFF-222」を用いて簡易式フェイスシールドを製作し、希望者に対して無償提供を開始することを発表した。
長野県の東御市民病院から「フェイスシールドの入手が困難」との連絡を受け、3DFF-222を用いて簡易式フェイスシールドを製作し、無償提供を行ったことがきっかけとなり、今回の取り組みを開始するに至ったという。同社は、医療機関に限らず、生活必需品の供給やライフラインの維持のために最前線で業務に従事している人などを想定し、希望者に対して簡易式フェイスシールドの無償提供を行う考えだ。
簡易式フェイスシールドのフレーム部品を3DFF-222で出力。素材は柔軟性と耐久性のあるPLAフィラメントを用いる。一方、シールド部は透明性の高いPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを使用し、カッティングには同社のフラットベッドカッティングプロッタ「CF22-1225」を活用する。
今後、問い合わせ状況や需要に応じて、3DFF-222を最大100台稼働させ、1日上限500個の生産体制を構築する計画で、順次生産を開始していくとする。
また、同社はこれまで培ってきた3Dプリント技術を活用し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止に貢献できる製品の製作に取り組むとともに、フェイスシールドに限らず、現場に役立つもの、必要とされるものに関するアイデアなども積極的に取り入れていく考えを示す。
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